ついつい言ってしまうけど…

お餅をけなすお祭りも!ところで、悪口の効能とは!?

2007.11.08 THU

「汚い!」「マズそうだ!」「色が悪い!」…。11月7日、石川県能登町で奇妙な祭りが行われた。神社に集った12名の男性が、その年の当番が作る直径1.2mの大鏡餅を前に、散々悪口を言う『いどり祭り』だ。

「『いどる』とは『けなす』と言う意味の方言。祭りには、収穫の象徴である餅の出来をけなすことで“来年はもっと頑張ろう”と励まし合う意味合いがあります」(祭りが行われる菅原神社・宮司)。

悪口にちなんだ祭りは、ほかにもある。栃木県足利市・最勝寺の『悪口(あくたい)まつり』は、大晦日の参道を行き交う人びとが、大声で「バカヤロー」と声を掛け合う祭りだ。最勝寺・住職によると…

「1年の鬱憤を晴らし、爽やかな気持ちで新年に臨むための祭りです」とのこと。

神社やお寺などの“聖域”で“悪口”を言い合うヘンなお祭り。かなりシュールな状況だが、こうした悪口が生むのは“励まし”や“スッキリ感”だ。果たして、悪口にはどんな効能が? 『人はなぜ悪口を言うのか』(毎日新聞社)の著者で、立正大学心理学部教授の斎藤勇氏は言う。

「悪口は、直接言えば人を傷つけますが、一方、仲間と話せば共感を生んだり、欲求不満を解消する。つまり必要悪です。場所と相手を選んで、適度に悪口を言うことは、精神衛生上健全なこと。いざとなった時『王様の耳はロバの耳』と言える相手がいることは、大切ですよ」

悪口は、ある意味、心のデトックス。たしなみ方が大切ってことかも。

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