完全5日制、教育内容3割減、通知表「絶対評価」など

路線変更になった“ゆとり教育”誕生の発端から現状までを教えて!

2008.02.21 THU

先月17日、中央教育審議会は「小中学校の主要教科と体育の授業時間を現行より約1割増やし、“ゆとり教育”の見直しを行う予定」と、路線変更を発表した。

私たちL25世代も、少なからず“ゆとり教育”を受けて育った年代のようですが、そもそもどうしてゆとり教育って始まったんだっけ?

「1970年代に、授業についていけない落ちこぼれや非行などの問題行動を起こす子どもたちが増加し、“詰め込み教育が原因では?”という考えが世間的に強くなるように。そこで77年に学習指導要領が改訂、80年代から授業数が削減され、“ゆとり”“豊かな人間性”を重視した教育へと変更されました。これが“ゆとり教育”の始まりといえます」(『誰も教えてくれない教育のホントがよくわかる本』著者の伊藤敏雄さん)

90年代には週休2日制や新学科の導入、そして98・99年の学習指導要領改訂により、本格的な“ゆとり教育”が始まった。その結果、何が起こったの?

「九九がいえない・分数の計算ができないなどの学力低下、学級崩壊・不登校・暴力行為の増加、経済的にゆとりのある家庭とない家庭との学力格差などが問題視されるようになってしまいました」(同)

そして迎えた今年の“路線変更”へ。

「来年のPISA2009(国際的学力調査)の対象になる15歳は、小3からゆとり教育を受けている世代。さらに学力が下がるかもしれませんが、家庭での学習時間減少には、歯止めがかかってきています。若い世代の教育への関心も高まりつつあるので、21世紀の教育づくりに期待したいですね」(同)

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