マグロ、サケ、マダラ…世界で魚の価格が高騰

中国や米国に“買い負け”て日本で魚が食べられなくなる!?

2008.06.26 THU

最近、ニュースでよく耳にする“魚の買い負け”という言葉。これは、国際市場で水産物の価格が高騰したために、日本の輸入業者が購入できなくなるという現象のこと。つまり、魚が高くて買えなくて、食べられなくなっちゃうの?

「BSEや鳥インフルエンザの影響、健康志向のせいもあって世界的に魚の消費量が伸び、以前より価格が高くなっているのは事実です。マグロやサケ、マダラなど海外で人気の高い魚の価格が高騰したことで“買い負け”という言葉が独り歩きしたようですが、将来的に日本で魚が食べられなくなるとは考えられません。とはいえ、マグロばかり求め続ければ、いずれ獲れなくなる可能性はあります。国内で豊富に獲れるサンマやカツオ、スルメイカなどを積極的に食べるようにしましょう」(水産庁企画課・太田千景さん)

水産業界では何らかの対策をとっているんだろうか? 業界大手のマルハニチロの広報の方に現状を伺いました。

「魚介の高騰によって輸入が減った分を補うため、国内の漁業があらためて注目されています。たとえば、以前は大手の参入が難しかった沖合漁業ですが、中小事業者の経営難や後継者問題などによって水産大手と協力する例が見られるようになりました。実際、マルハニチロでは山口県の漁協・魚市場と共同出資の新会社を作り、タイやヒラメなどを年間700トン獲る予定があります。これにより、安い水産物を安定して供給できるんですよ」

どうやら魚が食べられない、なんて事態にはならなそう。漁業に関わるみなさんに感謝しつつ、魚をおいしくいただきたいですね。

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト