欧州などでは1000円以上の国が多いのに…

日本の「最低賃金」は687円!?ナゼこんなに安いのか知りたい!

2008.07.31 THU

現在、日本における最低賃金の全国平均は687円。オーストラリアの1464円、フランスの1460円、イギリスの1171円に比べると安い。なぜ、こんなに違うのか? 世界の賃金制度に詳しい明治学院大学の笹島芳雄教授に伺ったところ、為替の影響が大きいという。

「今は円が弱くユーロや豪州ドルが強いので、向こうの最低賃金を円換算するとこのような額になりますが、実際の価値はその額から2割程度マイナスしたものと考えた方がいいでしょう」(笹島教授)

その計算でいくと、イギリスは実質900円強と千円を下回る。それでもまだオーストラリアやフランスは高く感じるが、オーストラリアは物価の高さによるもの、フランスは確かに高賃金だが、その分失業率が高いという問題があるそう。では、日本の最低賃金が低いのはなぜか?

「最低賃金が低いというのはあくまで労働者側の目線であって、日本の経営者は逆に高いと感じています。最低賃金を高くすると企業が苦しくなり、雇用が人件費の安い海外へ流れて失業率が増加する。けれど、低すぎても労働者が生活ができない。その妥協点が最低賃金。なので本来、高いも低いもない中立な額です」(同)

とはいえ、現在では最低賃金で働いた月収が生活保護の受給額を下回る地域もあり、一般的にはまだまだ低いという見方が強いそう。今月よりこの問題を是正する方向で改正最低賃金法が施行されたが、果たして最低賃金は上がるのかどうか?

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