夏こそお得で涼しい鉄道の旅!

「青春18きっぷ」 東日本の観光列車を5日間で堪能!

2016.07.23 SAT

お得にスマートに… マネー得々大学院


風光明媚な車窓を眺めるのが鉄道旅の魅力。新幹線や特急列車もいいけれど、18きっぷを使ってのんびり旅をするのも贅沢だ。写真は五能線リゾートしらかみ
写真:em / PIXTA(ピクスタ)
鉄道ファンにとって、夏といえば青春18きっぷである。JR各社の普通列車であれば、1万1850円で5日間乗り放題、行こうと思えば1日で東京から九州まで行くこともでき、“乗り鉄”にとっては最高のシーズンというわけだ。

が、もちろん18きっぷは鉄道ファンだけのものじゃない。加えて言えば、“18”と名乗るけれども18歳じゃなくても利用できる。うまく使えば、交通費がお得になるだけでなく、旅の自由度が一気に増す、夏休みのレジャーにもうってつけのきっぷなのだ。

というわけで、夏休みに最近話題の“観光列車”をたっぷり堪能する5日間の18きっぷツアーをご提案しよう。

●1日目「東京駅→盛岡駅」 (8月11日)



東北本線仙台以北は田園地帯が続く。写真は平泉〜前沢間。奥には北上川も見える
写真:髙橋義雄 / PIXTA(ピクスタ)
東京駅  9時8分発
↓ 東北新幹線 はやぶさ9号
仙台駅 11時50分発
↓ 東北本線
小牛田駅(乗り換え)
↓ 東北本線
一ノ関駅 14時28分発
↓ ジパング平泉1号
盛岡駅 15時49分着

初日はまず新幹線からスタート。新幹線は18きっぷでは乗れないので、ここだけ別料金を支払うことになる。こうして無理なく新幹線などを利用するのも大人の18きっぷ旅のポイントのひとつだ。

そして仙台から普通列車を乗り継いで一ノ関からは観光列車「ジパング平泉」1号へ。1・4号車の指定席は窓向きのペアシート。さらにデッキ部分には光と映像を使った演出がされているなど、ちょっと優雅な気分になれる観光列車だ。

●2日目「盛岡駅→秋田駅」 (8月12日)



「リゾートしらかみ」は津軽半島の付け根を横断してから日本海沿いを南下する。右も左も絶景続き
写真:em / PIXTA(ピクスタ)
盛岡駅 9時35分発
↓ IGRいわて銀河鉄道線・花輪線
大館駅 13時33分発
↓ 奥羽本線
弘前駅 14時30分発
↓ リゾートしらかみ4号
秋田駅 18時56分着

盛岡駅からはローカル線である花輪線で北上。ただ、盛岡~好摩間はIGRいわて銀河鉄道線となり、別料金が発生するので注意しよう。大館駅は駅弁「鶏めし」が名物。忠犬ハチ公の故郷としても知られ、駅前にはハチ公像もある。

さて、大館から奥羽本線で弘前に行き、続けて「リゾートしらかみ」に。これは五能線経由で日本海側をぐるりと回りながら秋田へ向かう観光列車で、乗車時間は実に5時間近く。ただ、その間各駅で観光体験メニューが用意されているなど飽きない工夫が満載だ。大きな窓からは雄大な日本海が広がる。16時8分弘前発の「リゾートしらかみ」6号に乗れば日本海に沈む夕焼けを眺めることも。

●3日目「秋田駅→新潟駅」 (8月13日)



名勝「笹川流れ」をゆく羽越本線。一貫して日本海沿いを走る
写真:tarousite / PIXTA(ピクスタ)
秋田駅 12時8分発
↓ 羽越本線
酒田駅 16時11分発
↓ きらきらうえつ
新潟駅 18時32分着

3日目は日本海沿いをまっすぐ南下するプラン。午前中は軽く秋田観光をしてから酒田へ向かう。酒田では乗り換えの時間が2時間以上あるので、途中下車して散策するのもいいだろう。

そして夕方からは「きらきらうえつ」。ラウンジカーを連結しており、ここでは地ビールや地元の食材を使った駅弁などが楽しめる。日本海を眺める雄大な車窓も圧巻。

●4日目「新潟駅→新潟駅」 (8月14日)



「ばんえつ物語」号。起伏の多い地域を走り、沿線には里山風景が広がる
新潟駅 9時30分発
↓ SLばんえつ物語号
会津若松駅 13時55分着
会津若松駅 15時25分発
↓ SLばんえつ物語号
新潟駅 19時6分着

新潟から行きも帰りもSLで会津に向かうSL三昧の一日に。会津若松で1時間半ほど時間に余裕があるので、近隣散策も充分楽しめる。また、少し手前の喜多方で降りて本場の喜多方ラーメンを楽しむのもいいだろう。

「ばんえつ物語号」は、繊細かつ優美なフォルムから「貴婦人」との愛称も持つ蒸気機関車C57 180によって運行。磐越国境の山間を力強く走っていくSLの姿は、乗るだけでなく外から眺めたくなるほど美しい。

●5日目「新潟駅→上野駅」 (8月15日)



「SLみなかみ」はD51もしくはC61が牽引する。写真の諏訪峡付近は秋の紅葉も魅力だ
写真:ぷりぱぱ / PIXTA(ピクスタ)
新潟駅 10時8分発
↓ 信越本線
長岡駅 12時34分発
↓ 上越線
越後湯沢駅 13時53分発
↓ やまどりループ
水上駅 15時20分発
↓ SLみなかみ
高崎駅 17時33分発
↓ 高崎線
上野駅 19時16分着

最終日は東京に戻る道すがらにふたつの観光列車に乗車する。まずは越後湯沢から「やまどりループ」に。川端康成の「雪国」にも描かれた上越国境、ループ線と長大なトンネルで抜ける区間をリゾート列車「リゾートやまどり」に乗って駆け抜ける。途中、土合駅では20分ほど停車するので、その間に地下深くにある下り線ホームを目指してみるのもいいかも。

そして水上からはD51が牽引するSLみなかみで高崎へ。車窓の見どころは真夏の諏訪峡だ。最後は高崎から高崎線に乗って帰路につく。


いかがだろうか。今回のプランに入っている観光列車は、いずれも指定席料金(520円)を別途支払えば18きっぷだけで乗車することができる。新幹線を除き、これらの区間を普通の乗車券で利用すると少なくとも2万4740円。だから、18きっぷで1万3000円近くお得ということになる。さらに、18きっぷは乗り換え駅などで時間があれば途中下車をするのもOK。20分程度でも駅周辺を散策すれば、意外な発見に出会えるものだ。

観光列車を乗りながら東日本をぐるりと一周。夏休みには18きっぷを使った鉄道旅行を楽しんでみては?

(鼠入昌史/Office Ti+)

※観光列車は運行日が列車ごとに異なるため、8月11日からの5日間を想定しています。運転日は時刻表などで確認の上、利用してください。また、指定席は1カ月前から発売されますが、売り切れる場合もあります

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