借金100億円でも絶望なんてしなかった…その哲学とは?

高須院長「お金を貯め込むな。使わないと稼げない」

2016.08.20 SAT

お得にスマートに… マネー得々大学院 > 成功者が語る“金遣いの極意”


日本の美容外科をけん引し、70歳を超えても美容整形手術をこなす
「YES! 高須クリニック」のCMフレーズでおなじみの高須克弥さん。奇想天外な行動や豪快なお金の使い方がたびたび注目の的となる人物だ。

最近では、オリンピックのサッカー男子ナイジェリア代表の資金難に対して、資金援助を申し出た。20万ドルを振り込み、ナイジェリア代表の資金難によるボイコットを回避させた。また、Amebaの藤田晋社長がインターネットTV局・AbemaTVで主催した「坊主麻雀<第二弾>~優勝賞金は500万円! 負けたらその場で坊主!~」では、前回ドタキャンしたからと賞金と同額の500万円を手土産に持参。ゲーム後半で最下位にもかかわらず、ホリエモンに役満・大三元を直撃させ、大逆転優勝を果たした。しかも、獲得した賞金1000万円は全額、被災地の熊本県へ寄附している。

このように、やることなすことスケールが規格外の高須院長。そんな院長の“金遣い考”から、30代ビジネスパーソンが学べる教えを探ってみよう。

●バブルがはじけて100億円の借金を抱えることに


1988年当時の高須氏。この後、“ちょいワル”親父の風貌から、現在のキュートな姿へ整形をする
1988年当時の高須氏。この後、“ちょいワル”親父の風貌から、現在のキュートな姿へ整形をする
写真提供/高須クリニック
高須氏は過去に所得税法違反で追徴金10億円、罰金2億円を支払ったほか、バブル崩壊で不動産価格が下落し、本人いわく「100億円の借金を背負った」という。これだけ聞くと、お先真っ暗な気がしてしまうが…。

「周囲の人から『大変だったでしょう』と言われるから『大変でしたよ』と答えるんですけど、実際はそこまでじゃないんですよね。高須家には『この世で起こる出来事は全部この世で解決する』という家訓があるから、絶望はしない。同じ状況になると『生きていてもいいことはない』と思う人は少なくないのでしょうけど、僕の場合はこの教えで『なんとかなる』という漠然とした自信があるの。だから、この後はどういう展開になるのかって逆境を半分楽しんでいる部分もある。ただ打ちひしがれていても、どうにもならないよ」

当時抱えた借金100億円は、約10年かけて完済。所得税法違反については、転んでもただでは起きないポジティブさを発揮している。

「罰金刑以上を受けた医師は1年間医業停止になりますが、普段仕事に忙しい自分に対するプレゼントと受け止め、海外の優秀な美容整形外科医を訪ねて先端の手術を学びました。また、新しい技術は自分自身で試したいので、自分自身を実験台に大きな整形手術も行いましたね」

さらに、彼女の西原理恵子さんが「春の前科者祭り」といった集まりを主催し、そこには堀江貴文さんやK-1創始者の石井和義館長が参加。同じような境遇の人と知り合うことができ、人脈が広がるおまけもあったのだとか。

●お金を貯め込んでも、新しい価値は生まれない


「奢られるよりも奢る方が断然いい」と言い切る高須氏。「だってその方が相手に偉そうにされなくて済むじゃない」
「奢られるよりも奢る方が断然いい」と言い切る高須氏。「だってその方が相手に偉そうにされなくて済むじゃない」
手元にお金を増やそうとする時、多くのビジネスパーソンは貯金や節約を考えるが、高須氏は「お金を貯め込むのは危険」と話す。

「お金は血液と一緒。自分が生きるのに必要な分だけあれば良くて、輸血用の血液を貯め込んでも意味がないでしょ。血液を必要以上に増やしても体には良くないし、血液をせき止めたら、動脈にこぶができて破裂する。自分が持つお金は自分が使う分だけ。それ以上はほかの人に輸血(=寄附や人に貸すなど)すれば、自分が困った時にあとで誰かが返してくれるかもしれないからね」

そして、自分が使うお金の使い道は“面白いかどうか”が重要だという。

「自己投資なんて気負わず、役に立たなくても自分にとって面白いことに使うのが一番幸せ。自分が面白ければ、趣味でも勉強でもなんでもいい。お金を使わないと稼げないよ。宝くじだって買わなきゃ当たらないんだから。お金をただ持っていても、学びたいスキルは身に付かないし、彼女がいてもデートだってできない。お金は循環させて初めて価値を生むんだから」

南澤悠佳(ノオト)=取材・文
林 和也=撮影
高須克弥(たかす・かつや) 1945年生まれ。美容外科「高須クリニック」院長。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。「脂肪吸引手術」を日本に紹介し普及させた。
高須克弥(たかす・かつや) 1945年生まれ。美容外科「高須クリニック」院長。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。「脂肪吸引手術」を日本に紹介し普及させた。

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