想像しあわせマイカー計画

第6回 ドライブ天国? 郊外クルマ事情

2009.12.18 FRI

想像しあわせマイカー計画

クルマはママチャリ感覚? 田舎暮らしのカーライフ



5年前、結婚して子供が生まれたのを機に、都内から千葉県の銚子市に移住した新垣謙さん(36歳)にとって、今やクルマは“生活必需品”だそう。

「銚子というと海を連想しがちですが、僕が住んでいるのは東庄町という山側。何しろ一番近いコンビニに行くにもクルマで10分かかるくらいで、クルマがないと生活できないんです」

新垣さんのお仕事は、田舎暮らしやアウトドアの記事を書くフリーライター。仕事柄、田舎暮らしに詳しかったこともあり、郊外移住への抵抗はなかったそう。とはいえ、週に3日ほどは取材や打ち合わせで都心に出ていくのだとか。

「ただ、電車は1時間に1~2本程度しかないので、ほとんど使いません。都心への交通手段は、主に高速バスですね。停留所まではクルマで10分くらい。近くに無料の駐車場があるので、そこにクルマを停め、“乗り換え”して東京に向かいます。片道2時間かかりますが、毎日通うわけではないので苦痛ではありません」

マイカーで東京に行くことはないんですか?

「渋滞や駐車場の問題を考えると面倒で…。また、いつも広くて空いている道を走っているので、クルマの多い都心を走るのが、少し怖くなってしまいました(笑)」

田舎の道は走りやすいの?

「妻は、銚子に引っ越してからクルマの免許を取りましたが、それでも難なく乗りこなせているし、トラブルもありません。道が広く、いつでも空いているから乗りやすい環境なんですよ。それに無料で使える駐車場がほとんどの店にありますからね、停める場所がなくて困ったなんてことは皆無です。買い物や子供の幼稚園の送り迎えのために、妻用としてもう1台クルマを買いました。」

近所では農家のおばちゃんたちでもママチャリ感覚でクルマを使っているとか。あちこちに空き地があるので「ちょっと停めておく」ことも可能だし、渋滞や信号待ちもないので燃費もよく、コストも抑えられるそう。

「そもそもこの場所を選んだのは、父親が30年以上前に坪単価数千円で買った土地があったからなんです。家を建てるだけなので、かかった費用は1000万円くらいでした。35年ローンを組めば、月々5万円以下。土地が広いので駐車場代はかからないし、2台のクルマも余裕で駐車できる。都心に住んでいたときに比べれば月々の生活コストは半分以下に下がりました」
クルマは日常の足としてフル活用。道が空いていて走りやすいので、ちょっとした買い物もドライブ気分で楽しめるそうです
この周辺では、賃貸物件の相場も都心の半分以下で、駐車場も無料で付いている物件が多いのだとか。「お金もかからず、渋滞知らずで、気軽にどこでもクルマ移動」なんて、ドライブ好きには絶好の環境かも! ちなみに、新垣さんが最近お気に入りの休日の過ごし方は、クルマに自転車と子供を乗せてアウトドアに出かけることだそう。うーん、「田舎でクルマのある生活」を送るのも、なんだかすごく楽しそうな気がしてきました!

郊外+クルマの生活で賢く安く暮らす!



物価や家賃の安い田舎で暮らせば、クルマの維持費はそれほどたいへんではありません。自然に囲まれていて、道はいつでも空いているので、ちょっとしたお出かけでもドライブ気分で楽しむことができるのだとか。
でも、毎日会社に行くことを考えると、やっぱり“遠さ”はネック。定時できちんと終わるならまだしも、残業がある日は「終電がない!」なんてことにも…。郊外クルマ生活も、「通勤が苦にならない範囲」で考えたいところです。

「郊外といっても、横浜市内ですから東京駅まではすぐです。電車も使えるし、ボクの場合はクルマ通勤もOK。最寄り駅までは徒歩だと30分かかりますが(笑)」

そう語ってくれた川島弘之さん(28歳)は、新橋駅にある飲食チェーンの運営会社にお勤め。1年前まで、都内にある実家のそばに住んでいましたが、実家が茨城県へ引っ越したため、「それなら都内に住んでいる必要はない」と家賃の安い郊外の物件を探したそう。

「今まで住んでいた都内のマンションは、管理費込みで10万8000円のワンルーム。最初から、郊外に引っ越したら交通の便はクルマでカバーしようと考えていました。以前は実家が近かったので、必要なときだけ実家のクルマを借りていて、コストがかからなかったのですが、今度は自分で捻出しなければならないので、新居は家賃とクルマの維持費を足して、今までの家賃くらい、できれば、もっと抑えられるよう計画していました」

最終的に決めたのは横浜市の上大岡駅から徒歩30分、山の中腹にあるマンション。自室への往復は山道を上り下りしなければならないため、2K+駐車場付きで5万円という激安物件です。新しく購入したクルマのローンは月々約3万円、ボーナス時に5万円加算なので、希望通り、月々のコストは抑えられたそう。

「クルマ通勤を認めてもらい、会社の駐車場が使えたのも大きかったですね。駅前に停めると、駐車代が別にかかってしまうので」

駐車場に置かせてもらう代わりに、外回りにも使うという交換条件で了承を得たそう。都内のチェーン店を回るのに便利だからと上司を説き伏せたのだとか。

「今はクルマ通勤がほとんどですが、たまに接待などでお酒を飲むときは、電車を使います。いずれにしても通勤時間は1時間以内なので、苦ではないです」

平日の通勤以外にも、クルマは役に立っていますか?
郊外には大型のスーパーや量販店、ショッピングモールが多い。休日の買い出しは、それ自体が結構なレジャーになるとか
「都内に住んでいる彼女が、最寄り駅まで来てくれるので、クルマで迎えに行き、そのままドライブへ行くことが多いです。海も近いし、郊外の大型量販店巡りをしても楽しいですよ。テレビや冷蔵庫といった大型家電や、家具を買うときもクルマは重宝しますね。あとは食料品の買い出し。1人暮らしなので平日は自炊なのですが、休日に彼女と出かけてまとめ買いしておくと便利だし、楽しいです。クルマなので、雨の日でも出かけるのがおっくうではなくなりました」

家賃を抑えてクルマの維持費を捻出し、積極的にクルマを使う。これも賢い郊外クルマ生活の術なんですね。引っ越しを考えている人は、こんな方法を選択肢の1つに加えてみても、いいかもしれませんよ! 都心を離れた郊外での生活は、クルマをフル活用することで、
新しいライフスタイルを楽しむことができるようです。
考え方を変えれば、「家賃や駐車場代が高く、渋滞や規制も厳しい」という都会ならではの不便さもあるわけで、
そう思うと、ゴミゴミした都会を離れ、クルマを買って郊外へ…というのも、
実はかなり賢い選択なのかも!

今回の調査を参考にみなさんの疑問や意見を聞かせてください。お待ちしています!

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