殻を破るなら旅に出ろ! のホント

第11回 彼女の心をつかむ旅行術が知りたい!

2009.12.18 FRI

殻を破るなら旅に出ろ! のホント


タイ・バンコクの王宮前広場にて、ハトのエサを高額で購入させられる若き日のサンデートラベラー吉田さん。ちなみにエサ代は500バーツ(1300円)だったとか。人間のご飯代より高いっす!

カッコつけすぎは逆効果!? モテ狙い旅の落とし穴とは…



念願の海外デビューを果たし、運が上向いてきた気がする今日このごろ。私、渡 歩(わたり・あるく)、ひょんなことから、元カノとふたり旅に出かける可能性が浮上してきました! シャー! ここはひとり旅を経て、ひと回り成長した自分をアピールするチャンス! 旅先で男らしいところを見せつけて、失った愛をこの手に取り戻してやろうじゃないですか。まぁ、元カノの方が旅慣れてはいるんですけど、そこはガッツと知恵とフェロモンでなんとかこう…。

「旅先でモテようと思うのは、危険かもしれませんよ。私、日本男子旅行者にモノ申したいことがいっぱいあるんです(笑)」

ニコリと笑うのは『してみたい! 世界一周』(情報センター出版局刊)の著者、松岡絵里さん。実はこの方、本連載第1回でご登場いただいたサンデートラベラー吉田さんの奥様で、607日におよぶ夫婦世界一周を経験したカップル旅のエキスパートなのです。

「旅先って、基本的にアウェーですよね。初体験のことも多いし、予想外のハプニングも起こる。スマートにカッコよく対応できることの方が少ないくらいなんですよ。しかも一緒にいる時間が長いから、無理につくろってもすぐにメッキがはがれちゃう。彼女の方が旅の経験が豊富なら、なおさらですよ。実は世界一周旅行に出るまで、ダンナは海外未経験でした。そのせいもあってか、入国審査カードの書き方がわからなかったり、観光地でやたら高額なハトのエサを買わされたり…。『うわ~』と思うような姿を、それこそ山ほど目撃しましたね」


ぐっ、あのスマートな旅の達人、サンデートラベラー吉田さんにも、そんな冬の時代が…。たしかに数々の失態を見せつつ、カッコつけてるなんて、なんだかギャグみたいですよねぇ…。
う~ん、ならば松岡先生! 百歩譲ってモテアピールはあきらめるので、まずは旅先で彼女に愛想を尽かされないためのリスクヘッジ術を教えてくださいっ!

「まず、ある程度の失敗はしょうがないのであきらめること。それよりも失敗した後の態度が大事だと思いますね。たとえば旅先で彼が外国人に話しかけられて、オロオロしていると女子はがっかりします。でも実はこれ、英語を話せないことよりも、彼が外国人にビビッている姿にがっかりしていると思うんです。だから、『Sorry, I cannot speak English』でも、日本語で『ごめん、わかんないや』でも、なんでもいいから、とにかく胸を張っていてほしいですね」

う~ん、なるほど。でも、突然英語で話しかけられると、なんていうんでしょう、頭が真っ白になっちゃうんですよね。それはもう、真っ白に…。そんな状況で堂々としてろって言われても…、たぶん無理っ!

「話せないことが恥ずかしいという意識が強いせいか、海外に出ると急にガチガチになっちゃう男子って結構多いですよね。でも、本来落ち着いてさえいれば、旅行会話くらいなら中学生程度の英語力でなんとか切り抜けられるはず。流暢に話そうと頑張りすぎるあまり、緊張して、萎縮しちゃうじゃないでしょうか。だからもっと肩の力を抜いて、『とにかくコミュニケーションがとれればいいや』って開き直ったほうがいいと思います」

身の丈以上の能力を望むと、妙な悪循環に陥ってしまうというわけなんですね…。メモメモっと。あの~、ほかにも彼女に嫌われないための心構えってありますか?

「女子から見ると、旅行中の自分に対する態度はもちろん、第三者への接し方も気になりますね。海外では、出入国管理のお堅い役人から、客引きのオニーチャン、物乞いの子供…など、日本よりもはるかに多くのタイプの人々と出会うことになります。そこで彼がどう振る舞うのかは、女子にとってすごく気になるポイントです。たとえば、航空会社のカウンターではやけに小さくなっていたのに、現地の物売りには妙に強気…など、相手によって態度がコロコロ変わったりするのはダメ」
モンゴルを旅行中の松岡さん。ご本人いわく「馬に乗れる男性は間違いなくカッコイイ!と思ったモンゴル女ふたり旅でした」とのことでした。それ、ハードルが高いっす…
ギ、ギクっ。ボ、僕の場合はそんなことありませんけどねぇ…。ヒュ~♪(口笛)
夫婦で訪れたハワイで、ドライブを楽しむ松岡さん。海外ドライブっていうのも、男の魅力をアピールするチャンスのひとつかも!?

さりげないモテテクと、ふたり旅の心構えとは



『してみたい! 世界一周』(情報センター出版局刊)の著者で、607日間におよぶ夫婦世界一周旅行を経験した松岡絵里さんによると、旅先で実力以上のモテを狙うと、逆効果になる危険性が高いとのこと。ただ、そうはいっても、男子的にはやっぱり女子にイイトコ見せたいもの…。松岡さん! なんかありませんか? 旅の経験がさほどなくても、女子をうっとりさせるようなテクニックって…。

「テクニックというか、男子ならではの魅力を感じるポイントはありますね。まず、ひとつは体力。重い荷物を持ってあげたり、高いところの物を取ってあげたり…。そういう簡単なことでも、やっぱり女子的にはうれしいんですよ。それから、もうひとつが『方向感覚』ですね。もちろん人にもよりますが、地図を読むのが苦手な女子はやっぱり多いですよ。だから見知らぬ街に着いた時、彼がサッと地図を取り出して『あっちだね』なんて言ってくれると、すごく頼もしく感じるはず」

うっし! “体力”と“方向感覚”いただきました~…と、ひとつ問題が発生…。実は僕、ノー・センス・オブ・ディレクション。つまり、方向オンチなんですよねぇ。せっかくいただいた2大アピールポイントなのに、半減、ガックシ…。

「それなら、時計につけるような小型タイプでもいいので、コンパスを持っていってみたらどうですか? 知らない街で地図を見るとき、まず困るのが方角。実はコンパスって、旅行中にすごく重宝するグッズなんですよ。それに、女子にはコンパスを買おうっていう発想は、まずないはず。こういう道具を持っているだけで、男子っぽくて素敵だなぁ~って思ってくれますよ」

あざーっすっ! あの~、ちょっとどん欲すぎてお恥ずかしいのですが、さらなるモテポイントを教えてっ!

「う~ん。やっぱり彼女のことをきちんと気遣ってあげることが大切ですよね。旅行中って、どうしても周りの環境に注意がいってしまって、パートナーのことを忘れがちになっちゃうんですよ。でも、いくら旅慣れていたとしても、彼女にだって旅の緊張やストレスがあるはず。だから、自分のことをカッコよく見せようとするより、普段よりも大切にケアしてあげること。極端な例ですけど、たとえば泥棒に遭った場合、彼女を放り出して勇敢に泥棒を追いかけるよりも、ショックを受けている彼女のそばについていてあげることのほうが大切だと思うんです」

泥棒、追いかけません!
ところで、607日もの夫婦旅を経験した松岡さんにお聞きしたいんですけど、カップル旅の魅力ってそもそもなんですか?

「いろいろありますけど、やっぱり思い出を共有できるってことですよね。たとえば1年付き合った人と10年付き合った人。どっちが別れるのがツライかといえば、やっぱり10年の方だと思うんですね。それって、やっぱり共有している経験のボリュームが違うからだと思うんですよ。そういう意味で、旅先での濃い思い出を共有できるっていうのは、すごく貴重。もちろん女子としては、やっぱり安全面での安心感もあるし、経験のバリエーションが増えるのもうれしい。ほら、レストランにひとりで入っても1皿しか食べられないけど、ふたりなら3皿食べられますよね。そういう意味で、やっぱり経験の幅って広がると思いますから」
夫婦でイスラエルを訪問する、松岡さん・吉田さん夫妻。吉田さんの方向感覚はかなり鋭いらしく、現在は地図なしでバンコクを歩き回れるほどなのだとか。いつか、僕も!
なるほど~。では松岡さん。最後に、ふたり旅を楽しむための心構えなどがあれば教えてください!

「ふたり旅って、どちらか一方だけが楽しかったり、つまらなかったりすることはあんまりないと思うんです。ふたりとも楽しいか、ふたりともつまらないかなんです。だから、彼女だけ楽しませようとか、自分だけ楽しもうっていうスタンスではなく、楽しさもつまらなさも共有するつもりで旅をしてみるといいんじゃないでしょうか」

ホント、勉強になります!
元カノとのふたり旅、実現しないかな~。いや、させてみせっぞー! オー! 本連載第1回の旅の達人、サンデートラベラー吉田さんに続き
夫婦で本連載にご登場いただいた松岡絵里さん。
学生時代からアジアを中心に旅を続け、さらに607日間の夫婦世界一周を経験。
現在、すでに60~70カ国を旅したという彼女の言葉は、
時に男子の生態をズバリと言い当て、時に乙女心を教えてくれるものばかりでした。
取材では、本文では書ききれないほど、いろんなコトをお聞きしたのですが、
なかでも印象的だったのは、
松岡さんが数多くの国々を訪れた末に
身につけたという現地の人とのコミュニケーション術でした。
それは、「これ、あなたの国ではなんて言うの?」という魔法の言葉。
(英語では「How Do You Say It In Your Country?」)
このフレーズさえ覚えておけば、現地の方と会話は
何時間でも続けられるのだそうです! 
う~ん、なるほど。
いつか僕も、自分なりの旅の知恵を編み出したいものです…。
せめて、宿泊先はハズさないように、
ますますエクスペディアでチェックしなくちゃいけませんね!

次回はいよいよ最終回!
気合入れていきますので、最後までお付き合いください!

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