2/12バンクーバー冬季五輪開幕!

今季はフィギュア、モーグル… ルール改定vs.日本人選手

2010.02.04 THU



写真提供/北村大樹/アフロスポーツ
第21回冬季五輪バンクーバー大会が、2月12日(現地時間)に開幕する。前回のトリノ大会では荒川静香の金メダル1個に終わった日本選手団には、前回を超える活躍を願いたいが、一つ気になる動きがある。メダルが期待されるフィギュアスケートとスキーのモーグルで今季、採点規定が緩和されたのだ。これが日本勢にとって吉と出るか、凶と出るか…。

フィギュアでは、ジャンプの回転数が予定数に満たなかった場合、従来は基礎点とGOE(出来栄え点)ともに減点されていたが、今シーズンからは基礎点のみが減点され、GOEは必ずしも減点対象とはならなくなった。これにより、見栄えが評価されれば逆に加点される可能性も生まれた。

一方、モーグルでは“日本つぶし”とも捉えられるルール改定が行われた。こぶ斜面でのカービングターンの際、多少のズレであれば厳しく減点しない方針が示されたのだ。これは、世界トップレベルのターン技術を4年かけて磨いてきた上村愛子にとっては、不利に働きそうな変更だ。

五輪を機に冬季競技の強豪国である欧米勢主導によって、このようなルール改定が敢行されることは、これまでにも何度もあった。スキーのノルディック複合では、団体で2連覇を達成したリレハンメル大会(1994年)後に、日本選手が得意とする前半ジャンプの配点の比重が抑えられた。スキージャンプでは、団体と個人で4つのメダルを獲得した98年の長野大会以降、スキー板の長さの制限を「身長×146%」に変更。外国勢と比べて体の小さい日本選手ならではのメリットが奪われてしまった。

こうしたルール変更により両種目とも一時期は国際大会の表彰台から遠ざかってしまったが、ここにきてメダル奪回の兆しが見えている。ノルディック複合団体は昨年2月の世界選手権で14年ぶりの優勝。ジャンプ団体も07、09年の世界選手権で3位に食い込んでいる。バンクーバーでは、ライバル国の“やっかみ”をよそにメダルをさらう日本選手の姿を期待したい。
(菅原悦子)


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