今季のプロ野球はどう変わる?

優勝争いに影響必至!? 日本式交流試合のシステム

2005.04.01 FRI



写真提供/産経新聞社
今季からプロ野球はペナントレースにセ・パ異なるリーグ同士のチームが公式戦で対戦する「交流試合」が導入される。交流試合は各チーム36試合。つまりセのチームならパの各チームとそれぞれ6試合ずつ行う計算である。

交流試合はメジャーリーグ(MLB)のインターリーグを参考にしている。MLBがインターリーグを始めたのは97年。94年の大規模ストの影響で落ち込んだ観客動員数対策として考えられたのがきっかけだった。結果は「サブウェイシリーズ」の愛称(両チームの本拠地が地下鉄でつながっているため)も定着したヤンキース対メッツのNY対決を筆頭に、チケット入手が困難な人気カードも誕生するなど、効果はてきめん。MLB人気回復の一端を担った。

日本でも経営難にあえぐパの各チームが、ドル箱になる巨人戦目当てに交流試合導入を提案したが、巨人戦の減少を避けたいセ側の反対で実現されなかった。ところが昨年の球界再編騒動の余波(?)で電撃的に交流試合導入が決まったのである。

ただしMLBと決定的に違うのは、ペナントレースにおけるウエートの重さ。交流試合が全162試合のうちの18試合前後というMLBに比べ、日本の場合は全135試合のうちの実に36試合。ここでの成績は優勝の行方に大きく影響する。おまけに交流試合は5月6日から6月16日までの集中開催。開幕から1カ月たち、開幕ダッシュを決めたチームならさらに勢いに乗るための、失敗したチームは立て直すための大切な時期である。交流試合はそこへストンと収まっているのだ。慣れないチームとの対戦が良くも悪くもチームのリズムを変えることは大いに考えられる。首脳陣は単純に“お祭り気分”とはいかないだろう。

対戦チームの実力差という不平等感を取り除くため、律儀に平等さを追求する日程を組んだ結果、想像以上に重要な位置づけとなった日本の交流試合。導入したからには、抜きつ抜かれつの激しい首位争いに一役買ってほしいものである。
(田沢健一郎)


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