最高速155km/hの大型左腕ですが

超高校級ルーキー菊池雄星もプロ1年目はやっぱり大変!?

2010.03.04 THU



写真提供/時事通信社
3月下旬に開幕を迎える今年のプロ野球で最も注目を集めているのが、埼玉西武のドラフト1位ルーキー・菊池雄星投手(登録名:雄星)。昨夏の甲子園で最速155km/hをマーク。メジャー数球団も獲得に名乗りを上げ、高卒新人としてはあの松坂大輔投手(現レッドソックス)以来ともいわれる逸材だ。

ところが春季キャンプも終盤に入ると、実戦登板が何度か見送られるなど、どうやら調整が遅れている様子。果たして、雄星投手はプロ1年目から活躍できるのか。

「ブルペンでの投球を見た限りでは、まだまだ発展途上。リリースポイントが定まっておらず、10球に1~2球しかストライクゾーンに来ていませんでしたから。もちろん期待値は非常に高いですが、現時点ではプロの一軍レベルには達していないと思いましたね」(野球解説者・鹿取義隆氏)

松坂投手は1年目にいきなり16勝を挙げたが、2人の差はどこにあるのか。埼玉西武の潮崎哲也投手コーチに話を聞いた。

「素材としてはほぼ同等だと思いますが、この時期の状態で比べたら、松坂の完成度の方がはるかにスゴかった。左腕であれだけの速球を投げられるというのは雄星の大きな武器ですが、プロで勝つために必要なコントロールと変化球の精度が松坂には及んでいない。その点が課題になりますね」

実際のところ、雄星投手には今季、どれくらいの成績を望んでいるのだろうか。

「いずれは松坂クラスの投手になるでしょうし、なってもらわないと困りますが、過度の期待をかけてはいません。急いで投げさせた結果、自信を喪失したり、小さくまとまってしまうのが一番怖いので。今年は最低限、先発ローテーションで2試合投げられれば良しとしようかと」(潮崎コーチ)

甲子園通算最多20勝の桑田真澄氏や、ダルビッシュ有投手(北海道日本ハム)でも、新人時代の勝ち星は1ケタだった(下表参照)。我々も過剰な期待は抑えつつ、大投手への階段を着実に上っていくであろう、雄星投手の姿を温かく見守ろう。
(菅原悦子)


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト