W杯、日本はどこまでいける?

日本代表の“戦術”とはどんなもの?

2010.04.23 FRI


セルビア戦に敗れた後、「(メンバーが)11人そろったときはできるけど、ケガ人が出てどうするのかというときに同じ戦い方では厳しい」と語った岡田監督。戦術を選手全員に浸透させるのはやはり難しいのか…? Photo:杉本哲大/アフロスポーツ
1998年のフランス大会、02年の日韓大会、06年のドイツ大会と、そして今年の南アフリカ大会と、4大会連続でW杯に出場している日本代表。出場権獲得の寸前で涙をのんだ「ドーハの悲劇」もすっかり過去のものとなり、いつの間にかW杯出場が当たり前のことになった。しかし、ここにちょっとした勘違いが生まれているようだ。

「アジアでは強者だとしても、W杯本選では弱者の立場になる。この心構えをしっかり持ち、戦い方も変えて臨まなければなりません」と警鐘を鳴らすのは、スポーツライターの杉山茂樹さん。

では、日本代表はW杯でどのように戦うべきなのだろう?

「岡田JAPANの目指すサッカーは、簡単にいうと『高いボールポゼッション』&『前線からのプレッシング』ということになります。前者はボールをできるだけ保持しながらゲームを作るというもので、後者は相手の陣地でも積極的にボールを奪いに行くという戦術。W杯予選では常に60%近いボール支配率を誇り、激しくプレッシャーをかければ相手のミスも誘うことができた。しかし、W杯で戦う相手の多くは格上のチーム。基本的には相手がボールをキープした状態で試合を進めることになるはずです。よって、日本はボールを奪うことに主眼を置いた戦い方にシフトするべきでしょう」

勤勉性の高い日本人は、プレッシング戦術に向いているといわれる。事実、データ解析の専門家であるDJ SPORTSの庄司悟さんが計測した数値によれば、昨年3月のバーレーン戦で日本代表は120kmも走っている。これは09年のコンフェデレーションズカップで優勝を果たしたブラジル代表の103.326kmをはるかにしのぐ距離だ。これだけ走っていれば問題ないのでは?

「確かに走ってはいますが、効率が悪いんです。個人個人がバラバラにボールを追いかけている状態で、連動性がまるでない。日本代表が採用している『4-2-3-1』というのは、ピッチにバランスよく人が配置されるため、元来プレッシングに適したフォーメーションなのです。しかし岡田JAPANの場合、ポジションチェンジが多くて『4-2-3-1』の形を保てず、布陣がバラバラになる時間が多い。これを改善し、組織的にボールを奪いに行くことが大切です」

なるほど。では、そんな戦術に適したメンバーとは? 話の続きはまた次回!
(清田隆之/BLOCKBUSTER)

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