W杯、日本はどこまでいける?

日本代表の“メンバー”はどうなる?

2010.04.30 FRI


海外組の入れ替えはあったにせよ、ほぼ固定された選手で戦うことの多かった岡田JAPAN。W杯の最終メンバーもある程度は予想できるが…はたして今回も“サプライズ”はあるのだろうか? Photo:AZUL/アフロ
5月10日の発表が濃厚と噂のW杯最終メンバー。本選を戦う23人が選ばれるこのイベントは、過去にも幾多のドラマを生み出してきた。98年は三浦知良、02年は中村俊輔というエースが落選。逆に06年は当時無名だった巻誠一郎が選出され、大きな話題となった。

そんな当落選のドラマも楽しみだけど…W杯で世界の強豪と渡り合うにはどんなメンバーがいいのか、今一度考えてみたいところ。スポーツライターの杉山茂樹さん、いかがでしょう?

「W杯での日本は弱者、つまりボールを“持つ”のではなく“奪いに行く”立場です。つまり、しっかりプレッシングをかけられる守備力の高い選手が望ましい。日本はMFに技術の高い選手が偏りがちで、長きにわたって“中盤至上主義”ともいうべき考えが染みついています。しかし、挑戦者である以上、それは捨てるべきなのです」

日本の中盤には、中村俊輔、遠藤保仁、中村憲剛など、華麗なパスワークを支えるテクニシャン系の選手がそろっている。しかし、ボールをそうそうキープさせてもらえない強豪相手には、バテずに守備ができるフィジカルの強い選手を中盤に配した方が効率はいいと杉山さんは語る。

「ボランチには阿部勇樹、稲本潤一、今野泰幸、あるいは闘莉王など、ボール奪取能力に長けた選手を置きたいですね。パスをつなぎながら攻め込むよりも、相手の陣地深くでボールを奪った方が、より早くゴールに近づけますよね。つまりゲームを“作る”手間が省ける。弱者なら、強者の足下をすくうサッカーを目指すべきなのです」

また、今をときめく本田圭佑のFW起用も大いにありだとか。

「本来、1トップのFWというのは『俺にボールをよこせ!』とばかりに自己主張できなきゃ務まりません。そういう意味で本田圭佑は適任です。そして、その両翼にはしっかりサイドに張って勝負のできる選手が欲しい。そこに森本貴幸や岡崎慎二を起用するのもいい手です。現代サッカーではサイドバックの攻め上がりが不可欠ですが、森本らがウイングのように構えていれば、対峙する相手のサイドバックもそうそうオーバーラップできません。“攻めながら守る”という二重の効果が期待できるでしょう」

中盤にテクニシャンをそろえ、華麗なパスワークでゲームを支配する。そういった“ドリームチーム”をつい夢想してしまうが…強豪国との力関係を考えると、そんな理想は捨てるべきなのかもしれない。

自慢のパスワークが武器にならないとしたら、日本は何をもって戦えばいいのだろう? そこのところはまた次回に!
(清田隆之/BLOCKBUSTER)

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