W杯、日本はどこまでいける?

日本代表の“武器”って何なの?

2010.05.10 MON


アウェーで行われた昨年のオランダ戦。ファンペルシー、ロッベン、スナイデルといったスター選手をそろえた相手に対し、日本は猛然とプレスをかけ続け、前半は互角の戦いを演じた。しかし足の止まった後半、一気に3失点を奪われ、あえなく敗戦。本選ではどう戦う!? Photo:ロイター/アフロ
中盤にひしめく中村俊輔、遠藤保仁、中村憲剛、長谷部誠、松井大輔らのテクニシャン。彼ら以外にも、小野伸二や小笠原満男など、高い技術を誇るMFがたくさん控えている。しかし、挑戦者としてのぞむW杯では、そもそもマイボールの時間が少ないため、日本のパスワークはあまり武器にならないとのことだった。

では、何が日本代表の武器になるのだろうか?

「身も蓋もない言い方になりますが、『弱者の立場』ということが武器になるかもしれません。グループリーグで対戦するオランダ、デンマーク、カメルーンにしてみれば、日本は一番“楽”な相手といえます。取りこぼしたくないゆえに保守的になったり、逆に格下だからと油断したり…相手は本来の実力を出し切れないかもしれない。番狂わせを起こすとしたら、そのスキをうまく突くしかありません」とは、スポーツライターの杉山茂樹さん。

具体的には、豊富な運動量を生かした積極的なプレッシング。前々回に述べたように、まずは個々人がバラバラにボールを追いかけるという“ムダ走り”を減らし、組織的なプレッシングを本番までに磨き上げる必要があるとか。

「昨年9月のオランダ戦では、日本は試合開始早々から激しいプレスをかけ続け、前半だけでいえば相手に仕事をさせなかった。高い位置でボールを奪い、相手の守備陣形が整わないうちに攻め込む。そのときに初めて日本のパスワークも生きます。そのためには、ムダ走りをやめ、90分間プレスを効率的にかけ続けることが大切です。選手任せのプレスだと1試合は持ちません。ここに岡田監督の指導力が問われているのです」

勤勉、マジメ、フォアザチームという日本人の特性を生かしたサッカーができるか。躍進の鍵はそこにあるといえそうだ。

環境的な利点もある。6月が「冬」の南半球で行われる今回のW杯は、涼しいなかでの試合となる。高い運動量を誇る日本代表にとって、この気候はプラスに働くはずだ。前回のドイツ大会では、気温が30度を超える条件下での戦いとなり、初戦のオーストラリア戦では先制したものの終盤に足が止まり、立て続けに3点を奪われ逆転負けを喫してしまった。

持ち前の運動量を助ける涼しさ。ここに“効率のよいプレッシング”が加味されれば…強豪相手に番狂わせを起こすことができるかもしれない。

では、克服すべき日本の弱点って何? こちらは数が多そうだけど…続きはまた次回!
(清田隆之/BLOCKBUSTER)

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト