W杯、日本はどこまでいける?

日本代表の“欠点”とは?

2010.05.19 WED


相手に引いて守られると、途端に点が奪えなくなる岡田JAPAN。ドリブル勝負やポストプレーなど、敵の守備陣形を崩すようなプレーを増やさない限り、好機を作ることは難しい Photo:北村大樹/アフロスポーツ
確かにパスはつながるし、勝ち星も一応は先行している。でも、個人的には見ていてつまらない感じがする岡田JAPANのサッカー。この原因は一体どこに?  日本代表の“欠点”について、スポーツライターの杉山茂樹さんに聞いてみた。

「まず思い浮かぶのが『得点力不足』でしょう。これはよくいわれる『FWの決定力不足』とは違います。決めるべきシュートをモノにできないのはFWの決定力不足といえますが、チームとしてゴールチャンスがそもそも少ない場合、FWだけを責めることはできません。これは『得点力不足』という、チーム全体の問題になります」

思えば98年のフランスW杯では、3戦全敗の責任をFWの城彰二に押しつけ、空港でファンが水をかけるという騒動が勃発。前回のドイツW杯でも、クロアチア戦でゴール前のチャンスを外した柳沢敦を戦犯扱いする向きがあった。しかし、杉山さんはここに疑問点を見いだしている。

「絶対的なストライカーはいないという前提でゲームを組み立てるべきです。確実に決められるようなチャンスをどうやってFWに供給できるか。この視点が大切だと思います。現在の『4-2-3-1』という布陣にはFWはひとりしかいません。当然『3』の部分にも得点力が求められるわけです。チャンスも供給して、点も決めなければならない。しかし、これができていないのが現状です。『得点力不足』は中盤、ひいては監督のアイデア不足に原因があるともいえるでしょう」

“サイドチェンジがまるでない”“ドリブルで勝負を仕掛けない”この2つも日本の欠点になっているのだとか。

「中村俊輔をはじめ、日本のMFにはピッチの中央でプレーしたがる選手が多い。サイドにいたとしても、スルスルと中に入ってきてしまいます。近くの選手同士で短いパスを回しているだけでは効果的な攻撃になりません。ピッチをワイドに使い、ダイナミックなサイドチェンジで相手を揺さぶる。サイドでボールを受けた選手は、取られることを恐れずにドリブル勝負を仕掛ける。こういった攻めを繰り返さないと、相手の守備陣形は崩れないし、FWに決定的なパスを供給することもできないでしょう」

う?ん。ひと言でいえば、“スケールの小さいサッカー”ということになるのだろうか。これが見ていてつまらない理由なのかも…。そんな日本がW杯本選で戦う相手はどんな国? それはまた次回に!

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