W杯、日本はどこまでいける?

日本代表の“敵”ってどれくらい強いの?

2010.05.25 TUE


カメルーンのエースストライカー、サミュエル・エトー。今季は所属するインテルでチャンピオンズリーグの優勝にも貢献。圧倒的なスピードを誇り、日本のDFは苦労させられそうだ Photo:Enrico Calderoni/アフロ
6月14日にカメルーン、19日にオランダ、24日にデンマークと、わずか10日間で3つのビッグマッチをこなす岡田JAPAN。1次リーグを突破するためには、最低でも1勝1敗1分の成績が求められる。

日本が対戦する3つの国とは、一体どんなチームなのだろう? スポーツライターの杉山茂樹さん、教えて!

「初戦のカメルーンは、セリエAの強豪インテルのストライカー・エトーや、中村俊輔が所属していたエスパニョールの守護神・カメニを擁する強豪です。1990年のイタリアW杯ではベスト8にも入っています。個々の能力は間違いなく高いんですが、アフリカ勢特有のムラッ気がある。乗せたら怖い一方で、勝手にリズムを崩してくれる可能性も高い。仮にリードされてもあきらめずに食らいつけば、つけいるスキが出てくるかもしれません」

2戦目は世界有数の強豪国であるオランダ。しかし、日本にとっては最も戦いやすい相手だとか。

「だって、“負けて当たり前”なわけですからね(笑)。そういう気持ちで臨めるのは、本来プラスに働くはずなんです。オランダは超攻撃的なチームですが、それに負けないくらいの積極性でプレスをかけ、サイドバックも攻撃参加する。3点取られても3点取り返すくらいの気持ちで挑んでほしいですね」

知名度的には最も勝ち点を取りやすいと思われている3戦目のデンマークだが、杉山さんは一番やりにくい相手だと分析する。

「頭のいい選手ばかりで、チームも非常に組織的。日本が“勤勉負け”するくらいしっかりプレスをかけてきますし、攻撃もオランダ流のワイドなサッカーを展開します。アーセナルで急成長を遂げているFWのベントナーは、193cmという長身なのに、足元の技術もレベルが高い。センターFWとして得点源になることはもちろん、サイドでチャンスメイクもできる器用さを持ち合わせており、日本にとって非常にやっかいな選手になるでしょう」

いずれにせよ、初戦のカメルーンに負けなければ、3戦目まで可能性を残すことができる。スタートダッシュをぜひとも決めてほしいものだ。

「ただし、“負けっぷり”というのも重要です。W杯というのは自国のサッカーを世界に披露する場でもあります。思いっきりのいいサッカーを展開し、負けても世界中から称賛を集める。過去にもそういうチームはたくさんありました。日本は『結果至上主義』なところがありますが、それにとらわれていては小さくまとまったサッカーしかできません。チャレンジャーとして全力を尽くし、散るときはパッと散る、そんな試合をしてほしいですね」

負けてもおもしろいと思える試合。僕らが見たいのは、確かにそんな戦いかも。W杯まで残りわずか。日本代表には、ぜひともワクワクするようなサッカーを期待したい。
(清田隆之/BLOCKBUSTER)

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