48歳4カ月で最年長勝利投手記録!

現役最年長・工藤のライバル? 「浜崎真二」がスゴすぎる

2010.06.17 THU



写真提供/AFLO
今季のプロ野球でちょっと注目なのが工藤公康(西武)の存在。47歳を迎えた現役最年長の工藤には、最年長出場や最年長勝利など投げるたびに様々な最年長記録の更新が期待されているのだ。

となると、気になるのが日本のプロ野球でこれらの記録を持っているのは誰か? という話。それは……浜崎真二という選手。最年長出場を達成した時の年齢はなんと48歳11カ月! ただ、名前を言われても、ほとんどの人は「?」がつくであろう。それもそのはず、浜崎が記録を達成したのはなんと1950年の話である。

当時、阪急ブレーブスの選手兼監督だった浜崎は、この年のシーズン終盤、消化試合の余興として、毎日オリオンズの総監督兼投手であった湯浅禎夫(48歳1カ月)と先発投手として投げ合ったのである。

なんだ余興か、と思うなかれ。実は浜崎、その約半年前の5月に、やはり先発投手として勝利。プロ野球の史上最年長勝利投手記録(48歳4カ月)も達成しているのだ。無論、消化試合ではない。実は1950年は、プロ野球が1リーグから2リーグに分かれたシーズン。浜崎率いる阪急は選手の引き抜きなどの事情により、戦力が急激に落ちていた。そこで浜崎が「若い者には任せておけん」と自らも登板したのである。

実は、浜崎は慶応大、満州倶楽部とアマチュア球界の名投手として活躍。あの沢村栄治がベーブ・ルースと対決した日米野球にも参加して好投した名投手である。その実績を買われ、45歳(!)の時に選手兼総監督として阪急に入団(こちらもプロ野球の史上最年長入団記録)。1年目には1勝、2年目は3勝を挙げている。

かつてイチローがMLBのシーズン最多安打を更新したとき、記録保持者だった20世紀初頭の選手、ジョージ・シスラーの存在がクローズアップされた。もし、工藤が最年長記録を更新していけば浜崎の名も取り上げられる機会が増えていくことだろう。記録には、そんな力もあるのだ。
(田沢健一郎)


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト