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明日未明よりW杯準決勝。今大会誤審続きの審判団、29人選出審判のうち“プロ”は3人だった

2010.07.06 TUE


西村雄一審判。オランダvs.ブラジル戦の冷静なレフェリングは内外から高く評価された ※この画像はスクリーンショットです
サッカーW杯南アフリカ大会もいよいよ準決勝だが、今大会かなり注目を浴びたのが「誤審」の続出だろう。その中でも決勝トーナメント1回戦のイングランドvs.ドイツの前半38分に起きた「幻のゴール」が話題となった。イングランドMFのランパードが放った強烈なミドルシュートがバーに当たり、ゴール内に一瞬入ったがゴールとは認められなかったのだ。これが認められていれば2-2の同点となっていただけに、1-4で敗れたイングランドチームとしては悔やんでも悔やみきれない「誤審」だっただろう。

その後、カナダ・トロントで行われたG20首脳会議で、ドイツのメルケル首相がイギリスのキャメロン首相にシュートが入っていたことを認め、「ごめんなさい」と謝ったことも報じられた。

この試合を裁いたラリオンダ主審(ウルグアイ)はハーフタイムにビデオを見て「オーマイゴッド!」と叫んだと英BBCが報じたらしいが、彼の本職は事務官。審判は副業だったのである。

そんなW杯の審判だが、今大会で主審を務められるのはわずか29人。総勢2082人のFIFA登録審判の中から厳しいテストをクリアしたエリート中のエリートなのだ。サッカー専門誌『footballista』では、この29人の経歴が紹介されているので、彼らの職業を見てみよう。

「審判」3人。「審判コーディネーター」1人。そして、審判以外の本業として、「教師」5人、「弁護士・教授」2人、「教授」、「海軍将校」、「会計検査官」、「会社員」、「科学者」、「銀行員」、「経営者」、「広報責任者」、「財政監査役」、「サッカースクールコーチ」、「実業家」、「事務官」、「ジャーナリスト」、「社会学者」、「販売員」、「販売責任者」、「病院経営者」、「保険専門家」(いずれも1人)となっている。

なかなかのインテリ職種がズラリと並ぶではないか。審判を専門でやっている人は日本の西村雄一さんをはじめ、3人しかいない。「兼業審判」が多い状況だが、こうなる理由について日本サッカー協会審判部の恩田悦守さんは、「世界的にプロの審判員はそれほどいません。イングランドのように、プロサッカーリーグが充実している国ではプロを専門で雇える状況ですが、その国がプロとして審判にお金を出せる状況かどうか次第です」と語る。W杯の審判は、世界各国の人々によって構成されている。専任サッカー審判が職業として成り立たない国からも審判は選ばれているわけだから、別の職業を持っている人がいても不思議はないということだ。日本には10人のプロ主審と2人のプロ副審がいるという。

ちなみに7日3:30(日本時間)より行われるウルグアイvs.オランダ戦で主審を務めるイルマトフ氏(ウズベキスタン、今大会最年少の32歳)の職業はサッカースクールコーチで、8日3:30より行われるドイツvs.スペイン戦で主審を務めるカサイ氏(ハンガリー、34歳)の職業は販売責任者だという。

(R25編集部)

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