南アフリカ大会終了して間もないのに…

日本が2022年W杯招致をスタート!?

2010.07.16 FRI


5月17日に行われた2022年W杯日本招致委員会による、FIFA(国際サッカー連盟)に提出した開催提案書の内容発表の様子。左端が丸山高人本部長、その隣が日本サッカー協会の犬飼基昭会長
スペイン悲願の初優勝で幕を閉じたW杯南アフリカ大会。開幕直前は評価の低かった日本代表も、見事決勝トーナメント進出を果たし、日本中がサムライフィーバーに包まれた。W杯の活躍をきっかけに海外移籍する選手が出るなど、次のブラジル大会に向けて大いに期待が膨らむところだ。

そんななか、サッカー界の注目はさらにその先に集まりつつある。実はすでに2018年、2022年大会の招致合戦がスタートしており、我らが日本も2022年の開催国に名乗りを上げているのだ。

もし選ばれると、2002年の日韓W杯から5大会ぶりの開催。過去にはメキシコで1970年と1986年に開催された例が存在するが、1986年はコロンビアが経済危機のために開催を返上したことによる代替開催だった。2014年の舞台であるブラジルでさえ、開催は15大会ぶり。日本が20年のあいだに2回も選ばれることになれば、異例中の異例だ。

となると、2022年に日本開催を狙うなんて、W杯でベスト4を狙うよりも難しそう…。なのに、どうして立候補したのだろうか。

その理由のひとつが日本サッカー協会の掲げる「JFA2005年宣言」の存在。この宣言のなかで、「2050年までにW杯を日本で単独開催し、日本代表チームはその大会で優勝チームとなる」というビジョンを描いているのだ。

さらに、2022年FIFAワールドカップ日本招致委員会実行本部長の丸山高人さんは、日本が立候補した思いを次のように話す。

「2002年に日韓共催という形でW杯を開催したことで、サッカー文化を発信する機会やインフラの整備など、たくさんの宝物をもらいました。それを、2022年にW杯を日本で開催することによって、世界の国々に恩返ししたいと思っているんです。2002年は日韓共催でしたが、2022年はFIFAに加盟する208の国と地域の人たちと一緒にW杯を“共催”するというコンセプトで活動に取り組んでいます」

また、これまでの開催地の流れから考えると、2018年はヨーロッパ大陸、2022年はアジア大陸が有力といわれている。ここで立候補しておかなければ、同じ大陸で連続開催されることは事実上ないため、2050年までに2034年と2046年の2回しか立候補するチャンスがなくなってしまう。加えて、これから先は、人口大国であり、成長著しい中国やインドが手を挙げる可能性だってある。立候補するタイミングとして、決して悪くないようだ。

開催国が決まるのは12月だが、今月19日には視察団が来日する。2002年大会の際は、FIFAの後押しもあって選ばれたが、2022年に単独開催を狙うのであれば、よほど独自のコンセプトを提案しなければ勝ち目はない。はたして、何をアピールし、どんな大会を目指していくのだろうか?(前島そう/ペンライト)

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