クラブが彼らを求めたワケは?

W杯サッカー日本代表の欧州移籍事情ナナメ読み

2010.08.19 THU



写真提供/AFLO
南アフリカW杯の余韻は消え去り、世界の目はクラブシーンへ移っている。ベスト16入りで評価をあげた日本代表からも、欧州移籍を果たした選手たちが新たな戦いに挑む。

W杯で正GKとして活躍した川島永嗣は、ベルギー1部のリールセへ新天地を求めた。左サイドバックの長友佑都は、イタリア1部チェゼーナのユニホームに袖を通した。また、鹿島のDF内田篤人がドイツ1部のシャルケへ、C大阪の攻撃的MF香川真司が、同1部のドルトムントに加入している。

川島と長友の移籍先は、ビッグクラブではない。しかも昇格1年目である。まず1部残留が目標で、新加入選手には即戦力としての働きが期待される。そうしたクラブが彼らを必要としたのは、W杯という見本市で純粋に力を認められた証だ。

一方、ドイツへ移籍した内田と香川は、欧州でも知名度の高いクラブへ加入した。内田のシャルケは、今季のチャンピオンズリーグに出場する。W杯でアピールできなかった彼らが、川島や長友に劣らない評価を受けたのは、長谷部誠と無関係でない。

08年1月からドイツのヴォルフスブルクでプレーする長谷部は、複数のポジションをこなす柔軟性や労を惜しまないハードワークで、チームに不可欠な存在となった。高原直泰、稲本潤一、小野伸二らが去ったドイツでは、彼こそが日本人の象徴であり、先達である長谷部の成功でドイツでの日本人の評価が高まったのだ。

滑り出しは順調である。7月31日の開幕戦に先発出場した川島は、第2節もスタメンに名を連ねた。長友、内田、香川の3人も、レギュラーを射程圏内にとらえる。なかでも香川の評価は高い。持ち前の決定力を生かし、練習試合で結果を残している。 

ちなみに、W杯で国際的な知名度を得た本田圭佑は、所属先のCSKAモスクワ(ロシア)が高額の移籍金を設定しているため、今夏は残留が濃厚だ。同じく代表MFの松井大輔は、フランス国内の複数のオファーを選別している状況である。
(戸塚 啓)


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