観覧車からテーマパーク型まで…

もはや目的地? 最新スポット続々登場のSA&PA最前線

2010.10.19 TUE


「寄居 星の王子さまPA」のレストランでは、その日に採れた野菜などを使った約30種類の日替わり料理がブッフェスタイルで楽しめる
フランス語の看板やバラが咲く散策路、プロバンス風瓦に、テラコッタタイル…。この南仏プロバンス風な空間、実は高速道路のPA。6月30日、関越道に「寄居 星の王子さまPA」としてオープンし、なんと夏休み中には行列までできたそうです。

「世界初のテーマ型PAとして誕生した新しいスタイルの施設です。自動販売機、ゴミ箱、二輪駐輪場にいたるまで『星の王子さま』の世界観で統一した非日常感や、フランス三ツ星レストランで修業したシェフによるブッフェ方式のレストランなど、本物へのこだわりに多くの反響をいただいております」(NEXCO東日本事業開発部・上原芳久さん)

なるほど、SA・PAといえばトイレと自販機に、申し訳程度の売店っていうイメージでしたが、けっこう進化している模様です。

特にこの1年で大きなトピックスとなっているのが、東北道・羽生、京葉道・幕張、関越道・三芳にある「Pasar」や、東名高速・足柄、名神高速・多賀、東名阪道・御在所にある「EXPASA」と呼ばれる商業施設付きのSA・PA。生パスタ、シチュー、寿司など数々の専門店が連なるフードコートや地産地消にこだわったショップなど、これまでの1施設・数テナントの常識を打ち破ったバラエティ豊かな施設が続々オープンしているのです。

「テナントは有名店だけでなく、地元の名店を誘致するなど、できるだけ地域性を出していきたいと考えています」(NEXCO中日本広報室・岩崎修さん)

たとえば、「EXPASA御在所」(下り)には味噌煮込みうどんの山本屋本店が、「EXPASA多賀」(下り)には滋賀のご当地麺ちゃんぽん亭総本家が出店。また、上信越道横川SA(上り)では施設内に懐かしい列車を復元し、車内で名店おぎのやの「峠の釜めし」を食べられるなど、土地の魅力をいかして旅の気分を盛り上げてくれます。

さらにユニークなのが、各地のハイウェイオアシス。これは、SAやPAに連結され、高速道路から直接アクセスできる大型施設で、現在全国に26カ所。

たとえば、東名高速富士川SAに連なる「道の駅富士川楽座」には最新のプラネタリウムがあるし、伊勢湾自動車道刈谷PAの「刈谷ハイウェイオアシス」には60mの大観覧車や天然温泉が、東海北陸道川島PAの「川島ハイウェイオアシス」には世界最大級の淡水魚水族館もあります。

ここまで来ると、もはやSA・PAは目的地にたどりつくまでの単なる休憩スポットではなく、立派な立ち寄りスポットといえそうですね。いや、むしろそれ自体をおでかけの目的地にしても十分楽しめそうです。
(静浩太/サグレス)

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