J1大宮水増し発表が問題に。ところで…

Jリーグの入場者数、一桁単位までどうやって数えているの?

2010.12.14 TUE


入場ゲート前に列を作るアルビレックス新潟のサポーター。「開門直後は人数が多く、急いで駆け込む方もいらっしゃるので、特に入念にカウントしています」(アルビレックス新潟・阿部さん)
先日サッカーJ1の大宮アルディージャが、公式入場者数を水増し報告していたことが問題となったのを覚えている方も多いだろう。しかし、ふと考えると、一桁単位まで正確な数字が発表されているサッカーの入場者数って、どうやって数えているのだろうか。Jリーグ「イレブンミリオンプロジェクト」マネージャーの首藤久雄さんに話を伺った。

「Jリーグの入場者数は、ホームクラブがスタジアムの入場口で計測し、試合の後半30分までに発表することを原則としています。『スタジアムに来場した観客数』を入場者数と定義しているため、チケットの販売数や半券を計算するのではなく、係員がカウンターでひとりずつカチカチと数えているんです」

原始的な方法でちょっと意外! ではメディアや関係者もその数には含まれる?

「メディアや選手、スタジアムスタッフなどの関係者は除外します。なおVIP席で観戦する方は人数に含まれますが、同行するクラブの役員は含まれません。そもそも、この観客数の実数発表は『ひとりひとりのお客様を大切にする』という理念のもとに、Jリーグの開幕当初から続けているもの。そのためチケットを持たない未就学児童も、人数にはカウントしているんです」

地道な計測方法の裏にはJリーグの理念があったんですね。でも、1万人規模の来場者を数えるのは容易ではないはず。スタジアムでの計測体制を探るべく、2つのクラブに話を伺った。

「4つのゲートに合計16の入場レーンがあるので、1レーンにつきスタッフをひとりずつ配置し、予備スタッフを含めて20人ほどで計測を行っています。計測結果は30分ごとに無線で本部に報告。試合後半15分までその作業を継続し、後半30分にスタジアム内にアナウンスします。なおVIPの方は来賓受付用のゲートから入場するため、そこでもクラブのスタッフが計測を行っています」(アルビレックス新潟営業部・阿部正憲さん)

「埼玉スタジアム2002で開催の場合は、南門、北門それぞれにカウント専門のスタッフを10~20人ほど配置し、30分ごとに計測結果を本部に送ります。スタッフの人数は事前の入場者予測やスタジアムの規模に合わせて調整しています」(浦和レッズ運営部・須藤伸樹さん)

ちなみにカウントするスタッフはホームクラブ側が用意するそう。今度スタジアムに足を運ぶときは、どこで計測しているのか確認してみては?
(古澤誠一郎/Office Ti+)

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