お手軽! 自宅菜園入門/第4回

売ってる土はそのへんの土とどう違うの?

2011.06.24 FRI


近くにある土を使う場合に大切な要素となるのが肥料分。ただ、一言で肥料分と言ってもいろいろな種類があるので、買うときはしっかり表示をチェックしよう。それぞれの野菜の専用肥料もあるので、用途に合わせて選ぶのがポイント
野菜を育てるときに土は欠かせない。でも正直、わざわざお金を出して土を買うのってなんとなくもったいない気がするんだよなぁ…。あ、それならそのへんの土を採ってきちゃえばいいのか!

「ちょっと待った。土は土でも、市販の専用土は野菜が育つために必要な条件がしっかり整っていて、そこらへんの土とは野菜の育ちやすさのレベルがまったく異なるんですよ」

と、筆者のドケチ根性が生んだ誤解に警鐘を鳴らしてくれたのは、恵泉女学園大学教授で、NHK『趣味の園芸』講師として有名な藤田智さん。では市販の土って、一体何が違うんですか?

「土は植物が育つ土台ですから、いい条件がそろっていないといい野菜も作れません。通気性や水はけの良さ、保水性、野菜が好む土中の酸度…これらすべてが調整済みなのが、市販の培養土です。そのへんの土はこうした条件がそろっていないので、もし使うのであれば、自分で土壌を改良しないとダメなんです」

そうだったんだ…。ちなみに、周辺の土を利用して自分で培養土を作るにはどうしたら? 

「ベースとなる土に、たい肥や腐葉土、バーミキュライトと呼ばれる人工的に作った土を混ぜれば大丈夫です。ベースとなる土:たい肥:腐葉土:バーミキュライトが4:4:1:1の割合だといいですね。これで水はけなどは改善されますが、野菜を育てるためには必要な肥料分も入れてあげる必要があります。植物の成長に必要な栄養素はいくつもあって、そのうちの10大要素は“ちょんまげ隠すぷふぇ”と呼ばれているんですよ」

ちょんまげ隠すぷふぇ…? な、なんですかソレ?

「元素記号でいうと、C(炭素)・H(水素)・O(酸素)・N(窒素)・Mg(マグネシウム)・Ca(カルシウム)・K(カリウム)・S(硫黄)・P(リン)・Fe(鉄)ですね。これをローマ字読みのように発音すると、『ちょんまげかくすぷふぇ』となるのでそう呼んでいます。植物は、それぞれの要素を土中からうまく吸い上げて生きているんです。なかでもN・P・Kは特に重要で、肥料の3大要素といわれています。Nは葉の成長を促すので『葉肥(はごえ)』、Pは開花や実をつけるのをアシストするので『実肥(みごえ)』、Kは根を強くするので『根肥(ねごえ)』と呼ばれています」

へぇ~! どれも野菜作りに欠かせない、大事な栄養素なんですね。ちなみに市販の培養土は、こうした必要な肥料分が最初からバランスよく配合されているんですって。出費をケチって自宅周辺の土を掘る前に知っておいてよかった…!

(池田香織/verb)

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