お手軽! 自宅菜園入門/第6回

1匹いるとラッキー! 野菜づくりに役立つ虫って?

2011.07.08 FRI


やっかいなアブラムシやハダニを捕食してくれるテントウムシは、ベランダ菜園の強い味方。運がよければ、葉の裏などに卵を産んでいくことも
ベランダで野菜を育てていると、いろいろな虫たちがどこからともなくやってくる。家庭菜園をやる以上、すべての虫は厄介ものかと思っていたら、なんと種類によっては野菜にうれしい影響をもたらす虫もいるのだとか!

「野菜に寄ってくるのは、なにも悪い虫だけじゃないんですよ。野菜に集まる害虫を捕まえて食べてくれる虫は『益虫』と呼ばれています。これらの虫は、駆除したり追い払ったりしなくてOK。むしろ菜園をいい状態にキープしてくれるので、ありがたいですね」

と教えてくれたのは、種・苗・園芸用品の開発と販売を行う「サカタのタネ」広報宣伝課長で『ここまでできる!ベランダでコンテナ菜園』の著者である、淡野一郎さん。同じ虫でも、野菜づくりに役立つ虫もいるんですね。具体的には、どんな虫が「益虫」の部類なんですか?

「野菜づくりにおける代表的な益虫といえば、テントウムシです。ナナホシテントウなどよく見かけるテントウムシは、野菜の天敵であるアブラムシやハダニを捕食してくれるので心強いですね。また、アシナガバチなども野菜に害のあるイモムシ類を食べてくれます。ほかにはカマキリやクモ類なども益虫に分類されています」

彼らのようにふいにベランダにやってくる虫のほか、わざと使い古しの土に住まわせることで土壌の改善に一役買ってくれる、こんなありがたい虫も。

「コガネムシの幼虫は植物の残りかすを食べてくれ、フンに含まれる微生物が土をいい状態に変えてくれます。ただし、土を使うときには幼虫を取り除く必要があります。同様に、ミミズのフンも土を肥やしてくれます。野菜の有機肥料として、ミミズのフンを売っているところもあるんですよ」

へぇ~! なかなかいい仕事をしてくれるんですね。できることなら、ずっとうちのベランダにいてもらいたいなあ…。

「ベランダを益虫が好む環境にするためには、なるべくいろいろな種類の野菜を栽培し自然に近い状態に整えてあげることが大切です。強すぎる農薬や殺虫剤は、害虫だけでなく益虫も殺してしまうことがあります。最近の農薬は自然由来のもののほか、益虫に害の少ないものも開発されているので、なるべくそういうものを使うといいでしょう」

なんでもかんでも退治せずに、虫にとって居心地のいい場所にしてあげることも大事なんですね。苦手だった虫にもいいヤツらがいると分かって、なんだか愛着がわきました。

(池田香織/verb)

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