お手軽! 自宅菜園入門/第7回

あの食材の「種」は、植えるとどうなる?

2011.07.15 FRI


観葉植物としてもオシャレなアボカド。日当たりのいい窓辺などあたたかい場所に置いておけば、室内でもぐんぐん育つ。実をつけるまでには相当な年月がかかるのだそう 画像提供:voyage「歓びの種」
子どもの頃、スイカを食べると決まって種を地面に飛ばして遊んだもの。そういえば、さくらんぼや桃も、食べ終わったあとは興味本位で種を植えてみたりしたけど、結局そのまま変化もなかったような。こうした“食べ終わったあとの種”って、土に埋めるとちゃんと芽が出てくるものなの?

「見た目は小さな一粒でも、種には発芽するための遺伝子がちゃんと組み込まれています。腐ったりしていない限り、種は土に埋めれば高い確率で芽が出てきますよ。買ってきた野菜でも、実が完熟していれば種も成熟している状態に近いため、発芽率も上がります」

と教えてくれたのは、ガーデニングカウンセラーの岡井路子さん。ということは、スーパーで買ってきた野菜やくだものの種でも、土に埋めておけばいずれまた収穫できるってこと!? 今まで生ごみとして捨てていたのがもったいないんですけど…。

「果樹などは実をつけるまでに何年も時間がかかるので、収穫を目的にするのはなかなか難しいかもしれません。ミカンやびわなどは発芽率が高く、種を放っておくだけでも簡単に芽が出てくるのですが、食べられる実をつけるまでには3~10年くらいはかかるといわれています。桃やマンゴーなども、食べ終わったあとの種でもちゃんと芽は出てきますが、親と同じ形や味をした実を収穫するのは難しいですね。おいしく食べられるものがまた実るかもしれないという点では、完熟したトマトやいちごが栽培していた土の上に落ちて種が自然と埋まり、そこからまた芽が出て次の年に収穫できるようになるということはありますね」

なるほど。実が収穫できるくらいの木に育てようと思うと長い道のりになりそうだけど、なにせ1回食べ終わったものだし、試してみる価値はありますね。また、種を植えたあとの成長過程を楽しめるこんな野菜も。

「結実するまでには10年以上かかる可能性もありますが、観葉植物としてもオシャレに育てられるという点では、アボカドはおすすめです。わざわざ観賞用として苗を買うと結構な値段がしますが、食べ終わったあとの種からでもじゅうぶん育てられますよ。発芽のポイントは種を乾かさないということなので、洗ってすぐに植えましょう。もともと熱帯の植物なので、冬などはあたたかい室内に入れて育てるといいですよ」

へぇ~! 食べ終わったあともこうして楽しめるなんて、一石二鳥ですね。もしかしたら、忘れた頃に実がなったりするかも…!

(池田香織/verb)

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