お手軽! 自宅菜園入門/第10回

お世話がラクと評判の「ペットボトル栽培」って?

2011.08.05 FRI


受け皿を使う必要がなく、室内でも野菜づくりが可能なペットボトル栽培。貯水したところから根が直接水を吸い上げて成長するので、毎日水やりができない人にもおすすめの栽培法なんです ※作り方はページ下に
植物を育てると、最初のうちはやたらとかわいがるんだけど、そのうち面倒になってお世話もサボりがち。ヤバいと思って水をあげようものなら、今度はやりすぎて根腐れに…。どうも上手な世話ができないんだけど、何かいい方法ってないんだろうか?

「ペットボトル栽培にチャレンジしてみたらどうですか? 水をあげるタイミングがひと目で分かるので世話がしやすいですよ」

と教えてくれたのは、園芸家で『ベランダで楽しむ野菜づくり』(家の光協会)などの著者である、深町貴子さん。ペットボトルでも野菜の栽培ができちゃうの?

「鉢やプランターがなくても、ペットボトルを使えば野菜は育てられます。レタスやミズナ、コマツナなどの葉物野菜はほとんど栽培できますよ。毎日水をあげる必要もなく、室内の明るい窓辺でも育てられ、水の減り具合もひと目で分かるので、過剰な水やりで失敗することもないんです」

なんだか、初心者にも向いてそう! さっそくペットボトル栽培の方法を教えてください!

「用意するのは1.5Lか2Lのペットボトル。まず、カッターで上から1/3程度のところを切り、ペットボトルを2つに分けます。ただし、この切り口が鋭利でケガをしやすいので、ビニールテープなどで切り口を保護すると安心です。キャップの周辺には穴を10カ所ほど開けておきます。次に、不織布のキッチンペーパーに結び目をつくり、飲み口に通してひっかけます。これを、残った下の部分のペットボトルに飲み口を下にして重ねて組み合わせます。これでペットボトルの容器は完成。ここに土を入れて、種をまいてください」

その後、発芽して根が伸びるまでは土の上から水やりをするそう。根が開けた穴から出るほどに伸びてきたら、今度は下の部分に水を入れておき(貯水槽になる)、そこから水を吸わせるようにします。ポイントは、上からの水やりと下からの給水を同時に行わないこと。上から水やりをしたときに、下に流れ出て溜まった汚れた水を根から吸わせるのもNGなのだとか。

「この方法なら毎日水やりをする必要はなく、下のペットボトル(貯水槽)の水がなくなったときに新しい水を入れるようにすればOK。根がきちんと水を吸ったかどうか確認できるので、水分の量を見分けるバロメーターになります。液肥を与える場合は必ず表示の希釈倍数のさらに2倍に薄めて使用するようにしてください。100倍と書いてあったら200倍、ということですね。根に直接液肥がかかるので、表示どおりに希釈しただけでは強すぎるんです。水に栄養分がありすぎても腐敗の原因になるので、注意してくださいね」

毎日水やりしなくても大丈夫ってことは、例えば旅行の際にも便利な栽培法かも。これからは、ペットボトルも捨てずにとっておこうかな。

(池田香織/verb)

  • (1)ペットボトルをカッターで切り、上下の2つに分ける。切り口はケガをしやすいので注意
    (2)キャップの周辺には10カ所ほど穴をあける。不織布を適度な幅に切り、かた結びにする
    (3)不織布をキャップの口から通し、結んだところを口にひっかけて落ちないようにする
    (4)上の部分のペットボトルを逆さにし、下の部分に合体させる

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