なるほど意外なペットの雑学/第5回

血統書ってなんだ?

2011.09.16 FRI


尖った耳と巻いている尻尾が、純血の柴犬の特徴 画像提供:KAZUO/PIXTA
ペットショップの犬のケージでよく見かける「血統書付き」の表示。なんとなく“高級な犬”であることの想像はできるけど、詳細はイマイチわからない。そもそも血統書にはどんな意味があるのだろう。

「血統書とは純血犬であることを証明するもの。これを発行する大きな目的は、繁殖する際に近親交配によって血が濃くなりすぎることを防いだり、他の犬種との混血を防いだりするためです」

そう教えてくれたのは、国内で流通する犬の血統書の90%以上を発行するジャパンケネルクラブの広報担当者。血統書には、犬種名、犬名、性別、毛色、DNA登録番号などのほかに、父犬と母犬の血統図が記載されており、これをもとに繁殖すれば、確かに血が濃くなりすぎることや他の犬種との混血をさけることができそうだ。

「血統書には最低でも3代までさかのぼることができる血統図が表示されています。さらに血統をさかのぼりたい場合は、4代祖血統書もあるので問い合わせてみてください」

では、犬の血統書というものはどのような経緯で誕生したのだろうか。

「もともとイギリスでは、より狩猟に適した馬を作るためにその血統が管理されており、やがて狩りに同行させる犬も馬と同じように血統を管理するようになったことが起源だといわれています。ちなみに現在ケネルクラブは世界各国にあり、基本的には頭に国名がつきますが、最初に設立されたイギリスのケネルクラブだけは、ザ・ケネルクラブとされているんですよ」

ちなみに、国内では1年でどれくらい血統書の登録が申請されているのだろう?

「ジャパンケネルクラブでの数となりますが、2011年では37万7553頭を登録いたしました。犬種の中で一番多かったのがプードル種。ほとんどがトイプードルで、約9万頭になります。次に多かったのがチワワで約7万3000頭、3番目がダックスフンドで約5万頭になっています」

どこか“箔付け”のオプションのように感じてる部分があった血統書だけど、犬種それぞれの特徴を守るという大切な役割があることが分かった。愛玩目的ではなく、将来的に犬に子どもを産ませようとしている人は、とくに注目する必要がありそうだ。

(山葉のぶゆき/effect)

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