W杯では1勝もできず敗退…

ニッポンのラグビーが世界で通用しない理由とは?

2011.10.28 FRI


フランスに8-7のスコアで勝利し優勝した開催国のニュージーランド。実に24年(6大会)ぶり、2度目の優勝だった。いつか日本チームにも優勝トロフィーを掲げる日がくるのでしょうか… 写真提供/GettyImages
今年開催されるスポーツ大会の中で、最大規模なのが9月9日~10月23日の日程で行われたラグビーワールドカップ2011(以下W杯)だ。ニュージーランドの24年ぶりの優勝で幕を閉じた同大会に、日本代表は7大会連続でアジア代表として出場した。しかし、アジア唯一の代表として出場した今回も、予選リーグで1勝もできず敗退。その要因はどこにあるのだろう?

「今回の代表チームは外国人選手に当たり負けしない大型選手を起用していました。そこがうまく機能しなかった部分が大きいでしょう」

そう語るのは、書籍『ラグビー黄金時代大事典』の編集を担当したフリー編集者の林さやか氏。そこで、気になるのは日本代表の真の実力だ。実際日本と世界ではどの程度の実力差があるのだろうか。

「かなり大きな差があるといえます。サッカーや野球のように、他の強豪国と張り合うような試合ができるかといえば現状では難しい。加えてラグビーは『番狂わせのないスポーツ』といわれており、体のぶつかり合いが多いのでまぐれが生まれにくいんです」(林さん)

そんな日本だが、アジア内ではダントツの強さを誇る。08年より始まったW杯のアジア枠出場権を決める「アジア5カ国対抗」というリーグ戦では、全て1位となっているのだ。今回のW杯出場を決めた前回大会も4戦全勝。それも韓国に71-13のスコアで圧勝するなどの成績をおさめている。アジアではラグビーが盛んではなく、他国が極端に弱い結果、相対的に日本が突出することになるようだ。それでも日本がW杯で勝てないことが続いているため、アジア枠自体の見直しも考えられているとのこと。

そんななか、2019年のW杯開催国はなんと日本に決定済み! これはどういった理由から決まったのでしょう?

「一番の理由はラグビーのグローバル化と、アジアでの普及です。競技の盛んな地域が分散しているので、人口の多いアジア地域の中で、世界のトッププレイヤーが数多くプレーしている日本が選ばれたのだと思います。日本側が『アジアでの普及』を招致の大義としたのも大きいでしょう」(林さん)

これから冬にかけてはラグビーのシーズン。日本トップレベルの「トップリーグ」でもチケットも1500円程度だそうなので、2019年に向けて日本代表のレベルアップを祈りつつ、ラグビーを楽しむ目を養っておくのもよいかもしれない。
(ピーチ四葉/東京ピストル)

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