不当に高額な違約金も無効だとか…

実は支払い義務なし? 「罰金」の不都合な真実

2011.11.17 THU


罰金を示した看板にドキッとしたこと、ありませんか? 無断駐車はダメだけど、法律を知っておけばいざというときも安心です
イラスト/小山よしたか
レンタルDVDの延滞料、駐車場の貼り紙に書かれている無断駐車の罰金、汚してしまったカラオケルームの清掃料…。「こちらが悪い」という前提はありつつ、高額で驚くことがある違約金や罰金の数々。

なかでもネットでたびたび話題になるのが、レンタルDVDの延滞料だ。つい返却を忘れてしまう人も少なくないと思うが、なかには「2年間も忘れていて、20万円を超える請求を受けた…」なんて話も耳にする。ネット上では「会員規約に書かれているんだから払うべき」「そのDVDを買い取れば済むんじゃない?」など、色々な意見があるが、法的にはどうなのだろうか?新銀座法律事務所の岩崎昭弁護士に聞いてみた。

「商品代金を大幅に超える請求については、少なくとも全額支払う必要はないと考えられます。消費者契約法9条でも、事業者に生じる“平均的な損害額”を超える請求は無効とされています。これに従えば、損害額は本体料金までに限定されるべきだ、とされています」

最高裁による明確な司法判断は出ていないそうだが、民法上の“信義誠実の原則”からも、一般常識に照らして明らかに消費者の負担が大きい場合には、必ずしも「規約に同意したから支払わなければならない」ということはないようだ。ケータイサイトの解約料なども、金額に根拠がない場合や、不当に高額な場合は、無効になることもあり得るとのこと。では、駐車場やカラオケ店の貼り紙に書かれた「罰金」についてはどうですか?

「罰金は刑事上の制度で、そもそも私人間では請求できないんです。実際に発生した損害には賠償責任がありますが、貼り紙や看板で一方的に“罰金○万円”とされていても、支払う義務はありません」

いずれのケースも“迷惑料”などを上乗せして考えず、まずは“損害額”を想定することが大事みたい。もしものときのために覚えておこう。
(月川碧/blueprint)


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