ちょっとユニークな国内旅行を

地元考案の「着地型観光」に注目

2012.08.09 THU


2001年に閉山した炭鉱の島・池島。「池島炭鉱さるく」では、このような雰囲気のなか、元炭鉱マンが坑道の中をガイドしてくれる
旅先でちょっとディープな体験ができるミニツアーやプログラムが注目を集めている。ポイントは、地元の人が企画・運営していること。大手旅行社が扱いにくい少人数限定の体験や、個人旅行では見つけられない隠れた魅力が盛り込まれている。

「着地型観光」は、そんな地域密着型の旅を表すキーワードだ。R25読者にオススメの着地型観光を、関西国際大学准教授で井門観光研究所・代表の井門隆夫さんにセレクトしてもらった。

まず「“男の中の男”炭鉱夫の世界に触れられます」と薦めてくれたのが、閉山した炭鉱を見学する長崎市の「池島炭鉱さるく」だ。「さるく」とは長崎弁で「ぶらぶら歩く」という意味で、ヘルメットとキャップランプを付けて、トロッコで坑道の奥深くへと向かう。元炭鉱マンのガイドで坑内を探検し、炭鉱機器の操作体験などもできる。「こんな観光資源を発掘できるのは地元自治体だから」と、井門さんも感心する内容だ。

続いて、「旅先の夜を満喫するなら」と「高知の夜をたのしむ街遊びツアー」を挙げてくれた。高知市内の料亭で「箸拳」「可杯」「菊の花」「しばてん踊り」など、超ローカルなお座敷遊びを体験し、最後は地元で人気の餃子屋台でシメる。

東日本大震災の被災地からは、岩手県釜石の屋台村で23時までハシゴ酒できる復興支援ツアーが登場。その後はバスで花巻温泉の宿へ連れ帰ってくれるので、いくら飲み食いしても安心だ。

このように、おもしろツアーが目白押しの着地型観光。長崎市や高知市のほか、大分の別府市や長野の飯山市などが、地域ぐるみでたくさんの旅行商品を企画している。東京都内でユニークなミニツアーを主催する旅行社のぽけかる倶楽部も、井門さんのイチオシだ。

今回紹介した以外の地域でも地元観光協会のホームページなどでツアーや体験プログラムを探せるので、従来の旅行が物足りなくなった方は、ぜひチェックを!
(小越建典/アバンギャルド)

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