ドログバ、アネルカからリッピ監督まで

一流サッカー選手が中国へ続々移籍

2012.08.23 THU


昨年、チャンピオンズリーグ優勝を果たしたFWドログバ。元同僚のFWアネルカに強く誘われたことで中国移籍を決断したとされる
画像提供/AP/アフロ
サッカーに関しては、世界でも強豪とはいえない中国。だが、最近そんな中国国内のリーグに異変が起きている。世界有数の現役FWドログバをはじめ、欧州リーグで活躍していた超一流選手が続々と移籍しているのだ。

その背景にあるのがチャイナマネーだ。ドログバは約12億円という高額年俸で上海申花に移籍。さらに元イタリア代表監督のリッピ氏が約10億円で広州恒大を率いるなどビッグマネーが飛び交っている。

「今の『中国スーパーリーグ』は、世界中のスターが集まった発足当時のJリーグバブルとよく似た状況にあります。同リーグの水準をはるかに上回るクラスの人材が集まっているのは確かですね」

と語るのは、海外サッカー専門誌『ワールドサッカーキング』副編集長の鈴木健一郎さんだ。

「ただ、一流のキャリアを積んできた選手ほど、お金だけでは動きません。移籍しているのは、おそらく中国という国自体に興味を持った良い意味での“変わり者”たち。上海にいる元フランス代表FWアネルカの異国文化好きは有名ですし、指導者たちは開拓者精神を刺激されているようです。一流のプレーに触れることで、中国サッカー全体のレベルアップは確実でしょう」

ちなみに経営面では、同リーグの16クラブ中13クラブのオーナー企業が不動産業。また、上海申花のオーナーはネットゲームで富を築いた若きIT社長だとか。

「大富豪にとって、サッカークラブのオーナーになることはひとつのステイタス。中国のビジネス界はコネが極めて重要なので、成金オーナーが政財界とのパイプ強化に利用している側面もあるようです。とはいえ、Jリーグも経験したようにバブルは必ず終わるもの。強豪リーグに成長できるかは、今後のサッカー文化の定着次第です」

同じアジアに巨大なサッカー市場が生まれれば、日本への影響も少なくない。Jリーグも負けずに成長したいものだ。
(呉 琢磨)


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