早ければ年内にも法改正なるか

サッカーくじ「toto」拡大へ

2012.10.04 THU


イングランドの名門、マンチェスター・ユナイテッドに移籍し、早くもゴールやアシストなどでチームに貢献、活躍する香川真司。新たにtotoの対象となる海外リーグとしてはイングランドのプレミアリーグが有力のようなので、その活躍を信じてお金を賭ければ、より一層楽しめるかもしれない
写真提供/GettyImages
Jリーグの試合結果を対象にするサッカーくじ「toto」。06年から発売された「totoBIG」は最大6億円という当せん金が魅力で、サッカーファンならずとも購入した経験がある人は少なくないはずだ。

そのtotoについて現在、くじの範囲を広げようという動きがある。超党派の国会議員からなるスポーツ議員連盟が中心となり、W杯などの国際大会や海外リーグの試合もくじの対象にしようというのだ。早ければ年内にも法改正し、ブラジルW杯が開催される14年から実施しようと働きかけている。

こうした動きの背景にあるのが、20年の五輪招致を踏まえた東京・国立競技場の改築計画だ。およそ1300億円に上る改築予算を確保するための財源の一つとして、くじ対象の拡大による売り上げ増を狙う。また、今年からネット販売が可能となった宝くじとの競争を意識し、「BIG」の売り上げが落ちるのを防ぐ対策でもあるようだ。

「最大のメリットは、これまでtotoが販売されなかったJリーグのオフシーズン(1~2月)や国際大会の開催時にも、継続してtotoを販売できること。これは世界的に見ればごく普通のことで、欧州やアジア各国にはJリーグを対象にしたサッカーくじもたくさんあります」

と語るのは、海外サッカー文化に詳しいサッカージャーナリストの後藤健生氏だ。

「お金を賭けてサッカーを観ると、観戦する際の真剣味が別物になります。選手のコンディションにも詳しくなるし、活躍した選手は本気で讃えたくなる。こんなに面白い遊びはありません。90年代に英国のプレミアリーグが大成功を収めたのは、サッカーくじの収益を原資としたスタジアムの改築・整備がきっかけですが、サッカー好きの使ったお金が巡り巡ってスポーツの振興に使われるなら、それは健全な話だと思いますよ」

改正案の内容は検討中だが、実現すればサッカーを見る楽しみが今以上に広がりそうだ。
(呉 琢磨)


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