勝敗だけがサッカーの醍醐味じゃない!?

Jリーグ20年 珍事件BEST8

2013.05.03 FRI


1993年5月15日。まばゆいレーザー光線によるセレモニーのなか開幕したJリーグ。鮮明に記憶に残っている人も多いでしょう 写真提供/日刊スポーツ/アフロ
5月15日に誕生20周年を迎えるJリーグ。その20年間には様々な出来事があった。そこで、『週刊サッカーマガジン』編集部をアドバイザーに迎えて、笑える珍事件をピックアップ。教えていただいたエピソードから、web R25編集部内予選を勝ち残った“ベスト8”をランキング形式でご紹介しよう。 

●第8位「柏レイソル南雄太、スローイングでオウンゴール」事件(2004年)

対サンフレッチェ広島戦で、試合中にボールをキャッチしたゴールキーパーの南雄太。味方選手に投げようとして、急きょ止めた瞬間、手元からボールがこぼれ落ち、背後の自軍ゴールへ…。追いかけようとするも間に合うわけがなく、オウンゴールとなってしまった。予期せぬ“オウンスロー”に、スタジアムは呆然。

まずは、“伝説”ともいわれるオウンゴールがランクイン。9年経ってもサッカーファンからネタにされる南が不憫にも思えるが、逆に彼が愛されている証でもある。お次も、ゴールにまつわるエピソード。

●第7位「浦和レッズ、先制ゴールを喜んでいる間に失点」事件(1993年)
Jリーグ開幕年、鹿島アントラーズ戦で、エース福田正博による先制ゴールを決めた浦和レッズ。大喜びした選手たちが、ゴールキーパーを残してベンチ前に集合! …が、その間にゲームは再開され、数秒の間にアントラーズにゴールを決められてしまった。

福田のJ初ゴールにテンションMAXのレッズと、スキを逃さず得点したジーコ率いるアントラーズ。いい意味のずるがしこさをサッカー界では「マリーシア」というが、アントラーズは開幕当初からそれを身に付けていたチームだったのかもしれない。と、いうのも…。

●第6位「横浜マリノス、スパイクを履き替えていたら失点」事件(1993年)
カシマスタジアムで行われた鹿島アントラーズ戦でのこと。初めて踏むスタジアムのピッチにスパイクが合わず、横浜マリノスの選手数人が、いっせいにピッチの外へ…。スパイクを履き替えている間に、アントラーズのシュートが決まってしまった。

初年度らしい不慣れさが“牧歌的”ともいえるワンシーンでも、やはりアントラーズは抜け目ない! 16個というJ最多タイトル数を誇り、強豪チームであり続けるゆえんはこんなところにも!? 次に登場するのは、あの気性の荒い“妖精”。

●第5位「ストイコビッチ、審判に逆イエローカード」事件(1997年)
対横浜マリノス戦で、ラフプレーにより主審からイエローカードを受けたストイコビッチ(名古屋グランパスエイト)。判定に不服だったストイコビッチは、審判からイエローカードを取り上げて“逆イエローカード”を提示した。

出ました、お騒がせ熱血漢の“ピクシー”ことストイコビッチ! ジーコ同様、Jリーグを支えた助っ人選手としてあまりにも有名だ。この後、当然ながら彼は退場を宣告されるのだが、その名スターっぷりは、監督に就任してからも発揮される。

●第4位「ストイコビッチ監督、革靴でダイレクトボレーシュート」事件(2009年)
横浜F・マリノス対名古屋グランパス戦での“幻のボレーシュート”。ケガ人が出たため、キーパーがボールをピッチ外へ蹴り出すと、ベンチ際に立っていたスーツ姿のストイコビッチ監督がダイレクトでボレーシュート! 美しい放物線を描きながら飛んでいくボールは、吸い込まれるようにゴールへ。会場はこの日一番の盛り上がり! …が、監督は退席処分となった。

思わず、「何やってんだ?」とツッコミたくなるエピソードだが、この革靴シュート事件には海外からも熱い視線が注がれたとか。しかし、現役の日本人選手だって負けてはいない!

●第3位「ファジアーノ岡山、ギネス登録取り消し」事件(2011年)
対横浜FC戦で、岡山の植田龍仁朗がハーフライン手前からのヘディングシュートでゴール! 58mのヘディングシュートは世界最長記録といわれ、ギネス記録への登録も検討されたが、「横浜FCに悪い」という温情から申請はしないことに。

頭脳プレーならぬ頭プレーの新記録はJ2から生まれた。09年のJ2初参戦以降、じわじわと順位を上げているファジアーノは今年、J1昇格圏内を狙っている。そして第2位と第1位は、2012年J1王者のあのチーム!

●第2位「サンフレッチェ広島、ユニフォームを忘れてサポーターから拝借」事件(1995年)
対横浜フリューゲルス戦で、なんとユニフォームを忘れてきてしまったサンフレッチェ広島。急きょ、サポーターにレプリカ版を貸してもらい試合に出場した。背番号は、白いガムテープでハンドメイド。試合には見事勝利。

開幕当初、まさに「サポーターのおかげで勝利」を体現していたサンフレッチェ。近年、ゴールパフォーマンスで注目されているが、そのサービス精神(!?)は、当時も健在だった。そして、極めつきがコレだ!

●第1位「サンフレッチェ広島、クリスタルのチェアマン杯を落として粉々」事件(1994年)
ジュビロ磐田戦で勝利し、サントリーシリーズで優勝(Jリーグが2ステージ制だったときのステージ優勝)したサンフレッチェ広島。高級クリスタル製のチェアマン杯が贈られたが、それをサポーターに見せようとしたチームトレーナーが、興奮のあまり誤って転倒、チェアマン杯は粉々に…。その後、チェアマン杯は金属製に変更された。

開幕2年目にして、歴史を変える珍事件を起こしたサンフレッチェ。チェアマン杯の呪いか否か、昨年までシーズン優勝を味わうことができなかったが、待ちに待ったからこそ初優勝は感慨深いものだった。しかし、この事件がなければ、いまだに優勝カップはクリスタルだったのかも…?

いまや、世界へと羽ばたく選手も増えた日本サッカー界。これからも、珍プレー、好プレーを楽しみにしています!
(有馬ゆえ)

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