なぜツバメ? なぜ鯉?

プロ野球チーム名の由来に迫る

2013.10.08 TUE


「スワローズ」のチーム名から生まれたマスコット、つば九郎。書籍を出したり、“FA宣言”をしたりと自由奔放な活動が人気を呼んでいる
セ・リーグは読売ジャイアンツ、パ・リーグは東北楽天ゴールデンイーグルスとそれぞれレギュラーシーズンの優勝が決まった今シーズンのプロ野球。今後はクライマックスシリーズがスタートし、日本シリーズ2連覇を目論む巨人と、悲願の初優勝の勢いのまま同じく日本一を目指す楽天に注目が集まります。

…とわかったようなフリして書いておきながら、実はプロ野球に関してはずぶの素人の筆者。この夏初めて神宮球場で東京ヤクルト対広島を観戦したくらいの知識レベルなのですが、その際に疑問に感じたことがあります。

プロ野球のチーム名です。ジャイアンツやタイガースなどメジャーリーグでも聞いたことのあるようなチーム名ならいざ知らず、なぜ「ツバメ(東京ヤクルトスワローズ)」や「鯉(広島東洋カープ)」なんて名前をつけたのでしょうか?

各球団の広報部に聞いてみました。

「一般的にいわれるのが、前身の国鉄時代の特急つばめ号に由来しているという話です。ただ、社内には資料が残っていないので、事実は定かではないんですよね」(ヤクルト球団 広報部・加藤さん)

「東洋についてはマツダの前社名『東洋工業』から。現在もその名残でついています。カープについては、鯉の滝登りという言葉もあるように、鯉は躍進を表す魚です。また、広島城が鯉城(りじょう)と呼ばれていたほか、広島の太田川が鯉の名産地でした。これらの理由からカープになりました」(広島東洋カープ営業企画部・山口さん)

なるほど、一見弱そう(失礼!)に思える動物系チーム名にもそれぞれ意味があったんですね。ちなみに広島は「レインボー」「ブラックベアー」「ピジョン(鳩)」などの候補もあったようですが、それぞれ「美しいけどすぐなくなる」「強そうだけど暗いイメージ」「平和の象徴だけど弱そう」という理由で却下されたそうです。また、一時期複数形の「カープス」を名乗っていたのも豆知識。

他に動物系としては、中日ドラゴンズは初代オーナーの干支から、埼玉西武ライオンズは公募から、福岡ソフトバンクホークスは前身の南海電鉄の社章「車輪に翼」のイメージから、東北楽天ゴールデンイーグルスは東北に棲息するイヌワシから、オリックス・バファローズ(近鉄バファローズ)は在籍した監督の異名「猛牛」から…といった由来があるそうです。

また、横浜DeNAベイスターズなるきらびやかな謎ネームもあります。これは広報部の八木さんいわく「港町ヨコハマの『Bay』と、横浜を明るく照らす星として『プロ野球のStar』をくっつけた造語で『BayStars』と名付けたと聞いています」とのこと。さすがシャレオツな横浜らしいネーミングです。

なんとなく動物か町のイメージで決まっているような球団名。野球はよくわからなくても、チーム名のトリビアだけでも覚えておくとプロ野球トークに少しは食いつけるかもしれませんね。
(熊山 准)

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト