球界の冬は“銭闘”の季節。迷言、珍事も続出!?

プロ野球選手「年俸闘争」事件簿

2013.11.07 THU


本文中の清川栄治は、『グラゼニ』の主人公・凡田夏之介に同じ中継ぎ左腕で給料に関するエピソードなど共通点が多く、親近感を覚えたという 画像提供/『グラゼニ』8巻127ページより(c)講談社
日本シリーズが終わり、今年のプロ野球も幕を閉じた。しかし、選手にとっては最後の大舞台が待っている。11月初旬から年末にかけて行われる契約更改だ。球団が提示した来期の年俸に不満があれば、選手はサインをしない。大金が絡むだけに、時には“事件”も起きる。

たとえば、ソフトバンク(当時、以下同)の杉内は2010年の契約更改で、「携帯電話会社と同じ。新規加入の人には優しくて既存の人はそのまま」と痛烈な皮肉を放った。また、ゴネることで有名な中日・福留は2005年に3割2分8厘という高打率を残したにもかかわらず、2億円から7000万円増という球団の提示に、「年俸が上がらないから車は買えない」という迷言(?)を残している。

プロ野球に詳しいライターのキビタキビオ氏は言う。

「年俸闘争といえば思い出すのが、90年代に近鉄で活躍した清川栄治。当時は、中継ぎ投手の評価基準が確立していなかったため、交渉の場に独自の分析データを持ち込んだことで知られています」

なお、年俸闘争以外ではこんなエピソードもあったらしい。

「2010年の楽天の契約更改には驚きましたね。慕われていたチームリーダー・渡辺直人のトレードを知らされた鉄平、草野、嶋という主力野手3選手が、記者の前でそろって号泣するというハプニングが起きたんです」

とはいえ、最近では高額年俸の選手は球団と事前の折衝が済んでいることが多いため、波風は立ちにくいそうだ。最後に、キビタ氏にとっての「最優秀更改選手」を聞いてみた。

「今年引退したヤクルトの宮本慎也です。彼は2006年の契約更改で『自分の年俸の中から1000万円を投じて、2軍が使用する球場の補修工事をしたい』と言って、それを実現させたんです。これには頭が下がりますね」
(石原たきび)


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