一昔前はノムさんが有名でしたが…

プロ野球「新再生工場」は伊東監督

2013.12.19 THU


2012年で阪神を自由契約となったブラゼルも千葉ロッテ入り。CS第2戦で決勝本塁打を放つなど活躍した。外国人選手の復活にも注目だ 画像提供/時事通信社
今年のプロ野球ストーブリーグは小笠原道大(巨人→中日)、谷佳知(巨人→オリックス)、井端弘和(中日→巨人)ら、再起の場を求め、他球団への移籍を決断したベテラン選手の姿が目を引いた。

チームや指揮官が変わることで、全盛期を過ぎた選手が復活を果たしたり、なかなか芽が出なかった選手が開花を遂げたりするケースは少なくない。ヤクルト、阪神、東北楽天などで監督を務めた野村克也氏は、そうした選手たちを次々と活躍させたことから「野村再生工場」と呼ばれていた。では野村氏が退いたあと、「再生工場」はもうないのだろうか? そこで期待してみたいのが、野村氏とは捕手出身という共通点もある、千葉ロッテの伊東 勤監督だ。

今年の千葉ロッテはシーズン3位、CS2位となかなかの結果。この成績を支えたのが、伊東監督が先発に抜擢した2人の投手だ。プロ7年間でわずか4勝だった古谷拓哉は、6月のオリックス戦で9回2死まで無安打無得点の快投。プロ初完投初完封をマークすると、一気に開眼。9勝1敗という抜群の勝率で、チームの勝ち頭に。一方、5年目の西野勇士は、育成ドラフト出身者では史上初となる「プロ初登板初勝利」の快挙を達成。その後も勝ち続け、古谷と並ぶ9勝を挙げた。

また昨年オフには、イタリアや社会人野球でプレーしていた西武時代の教え子、G.G.佐藤を獲得。一軍定着はならなかったが、CSファイナルステージ第4戦で逆転3点本塁打を放つなど、恩情に応える存在感を見せた。さらに、広島で12年間レギュラーをつかめなかった福地寿樹(現・東京ヤクルトコーチ)がブレイクしたのも、伊東政権下の西武だった。

今オフは、埼玉西武からFA宣言した涌井秀章が伊東監督を慕って入団との報道も流れた。ここ2年はリリーフでの登板が多かったが、本人は先発復帰を希望。「伊東再生工場」の一員となるか、注目しよう。
(菅原悦子)


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