「万が一」が起こればプロに…!?

プロ野球入団テストに挑戦してみた

2014.07.25 FRI


50m走のスタート位置につく筆者。プロの試合後の球場での贅沢な経験でした!
子どもの頃に抱いたプロ野球選手という夢。それは、多くの人があきらめなければいけない夢。それでも、テレビや球場で選手を見ると、うらやましくなってしまうことはあるはずだ。ちなみに筆者もそうである。

そんな時、あるイベントが目にとまった。それは「横浜DeNAベイスターズ 夢のプロテスト体験」。プロ野球選手の中には公募などによるプロテストを経て夢を叶えた選手もいる。彼らと同じようなテストをイベントとして体験してみようという企画だ。

内容は本格的。まず50m走と遠投による一次テストを行い、クリアできた人のみがピッチング、バッティング、守備いずれかを球団関係者に見てもらえる二次テストへ。一次テストのクリアラインは50m走が6.5秒以内、遠投が90m以上。えーと、これ、普通のプロテストと遜色ありません。たとえばNPBを目指すリーグとして知られる四国アイランドリーグのトライアウトの場合、50m走6秒5以内、遠投85mが一次テストの基準とされるケースが多い。

なるほど、イベントではあるが、中身はマジだ。ということは、テストを突破すればもしかしたら…。というわけで、草野球用のユニホームを着込んで挑戦してきました!

イベントは7月5日、6日の土日に開催。球団によると両日ともに170 ~180人が集まったという。中には女性や年輩ファンの姿もいて、ちょっとホッ。しかしながら、やっぱりというか、ユニホームやジャージをバッチリと着こなす明らかに運動神経バツグンそうな人も…と、ここでスペシャルゲストが登場。その人は、かつての横浜のプリンス、元ベイスターズ監督の山下大輔GM補佐だ。もしテストを突破できれば、あの大ちゃんが二次テストのプレーを見てくれるという! これは興奮してきた!

というわけでテストは遠投からスタート! 筆者の場合、高校時代の記録は90m前後だったものの、40歳を来年に控えた今、草野球で本塁から二塁までボールが山なりでしか届かないことから衰えていることは間違いないだろう…なんて考えていたら、人数が多いためテストはどんどん進む。記録は5mレベルから、本塁付近からスタンドイン(おそらく110~120mクラス)させてしまう人まで、まさにピンキリ! そしていよいよ自分の番。プロ野球選手という夢を乗せて…行け! と放たれたボールは、しかし、外野手の定位置手前にポトリ…。結果は69m。この時点で不合格決定だが、自分としては、まあ、けっこういったな、という印象。それなりに満足である。

そして流れるようにテストは50m走へ続く。日頃、ダッシュや激しい運動とは無縁の生活ゆえか、半分くらいのところでフトモモが燃えるように熱くなり、股関節にも痛みが! マズイ! これは確実にケガをしそうだ、という本能が働きスピードダウン…なんと8秒45とかなり恥ずかしい数字に(小6平均レベル!)。

はい、見事、一次テスト不合格であります。わかってたけど、やっぱり残念。

参加者全体では約170人のうち、この日の合格者は7人。彼らはいったいどんな実力か、と思って見ていたら、打てばスタンドイン、投げれば138kmを記録するといった強者ばかり。それだけに「本気でプロ野球選手を目指しています」(虎尾祐典さん・22歳)とイベントをチャンスのひとつとしてとらえていた合格者も。ただ、その一方で小学校教師の田面健治さん(26歳)は「子どもたちに夢を与えたい」という目的で参加。この日のためにジムで鍛え、チャレンジすることの大切さを実践。参加の動機はいろいろである。

山下GM補佐も「社会人野球のチームが減少するなど、今、野球を続ける道が減っているだけに、スカウトの目にとまらない逸材が見つかったら面白いですね」とけっこう真剣に(?)印象を語ってくれた。

そして筆者はといえば、子どもの頃からくすぶり続けてきたプロ野球選手の夢に今日、本当に終止符が打たれた気分。だって「テスト」を受けて「不合格」だったんだもの。スッキリ悔いなしっす!(プロの球場で体を動かせただけでも楽しかった!) だからもう、ドラフト会議で「指名されるかも…」と思うこともやめます、ハイ!
(田沢健一郎)

  • 外野スタンドに向け、渾身の遠投! も、“レーザービーム”とはいかず…
  • 大洋ホエールズのかつてのスター遊撃手・山下大輔氏が、軽妙なトークで湧かせる!

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