高校野球の熱闘とともに注目!

建設の動力は牛!? 甲子園トリビア

2014.08.06 WED


数えきれないほどのドラマの舞台になってきた甲子園球場。芝の美しさでも有名です
今年もまた「夏の甲子園」の季節がやってきた。なんでも今年は甲子園球場が誕生して90周年のメモリアルイヤー。そんな長い歴史を誇る「甲子園球場のトリビア」を、野球界のうんちくに詳しい『週刊野球太郎』編集部に教えてもらった。

◎球場建設を支えた動力は牛
今から90年前の1924(大正13)年8月1日に開場した甲子園球場。実は起工式が行われたのは同年3月11日。つまり工期はたったの4カ月半だった。ブルドーザーなど重機が何もなかった時代、建設現場を支えた動力は「牛」。牛が球場内でローラーを引いている写真が残っており、のどかなのか急いでいるのかよくわからない、不思議な光景だ…。

◎甲子園球場ではスキージャンプの大会が開催されたことがある
過去、甲子園球場で開催された競技のなかでも特に異彩を放つのがスキージャンプ大会! 1938(昭和13)年と1939(昭和14)年に行われ、左中間スタンドに高さ40mのジャンプ台を設置。雪はどうしたのか? といえば、長野県に「雪の買い出し部隊」を派遣し、電車とトラックによるピストン輸送で開催にこぎつけた、という記録が残っている。ちなみに、もともと甲子園球場は野球以外の競技も開催することを想定して設計された。甲子園名物の銀傘(開場当時は鉄傘)は、悪天候でも競技を行うラグビーを雨中でも見物できるようにと、観客の雨よけとして設置されたものだとか。

◎甲子園大会でスピードガンが導入されたのはつい10年前のこと
先日、甲子園で行われたオールスターで大谷翔平選手(日本ハム)が日本球界最速タイとなる162km/hの速球を投じて世間を驚かせた(※オールスターのため非公式記録)。この球速表示、高校野球の甲子園大会で導入されたのは2004年からとつい最近のこと。もちろん、球速表示の機能自体はもっと昔からあり、プロの試合では使用されていたが高野連は使用を認めず…。その理由は、球速と一緒にスポンサー名が表示される仕組みだったから。高校野球にはふさわしくない、という理由で表示が見送られていたようだ。2004年になって球速とスポンサー名を分けて表示できるようになり、ようやく解禁された。

◎甲子園のツタと高速道路のツタは兄弟関係
甲子園球場のシンボルといえば、球場を覆う緑のツタ。2008年のリニューアル工事で取り払われた際には全国の甲子園ファンがショックを受けた。でも、実は全国各地で甲子園のツタの“子孫”を見ることができるのだとか。というのも、現在全国の高速道路で壁面緑化のために使用されているツタは、元をたどれば甲子園のツタから種子を採取して育てたもの。ちなみに甲子園球場のリニューアル工事終了とともにツタは再び植えられ、現在再生中。以前のように球場全体を包む光景が見られるのは2020年頃の予定だ。

球児たちの熱闘やドラマだけでなく、こんなトリビアでも僕らを楽しませてくれる甲子園。やっぱりいいものですね~。
(オグマナオト)

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