「MEGASTAR」開発者、大平貴之氏に聞く!

おすすめのプラネタリウム施設5選

2014.09.26 FRI


2011年3月にリニューアルした名古屋市科学館のプラネタリウム。毎月テーマを変え、季節の星や様々な天文学の話題を取り上げる
9月23日まで東京ビッグサイトで開催していた「SPACE EXPO 宇宙博 2014 NASA・JAXAの挑戦」や東京ドームシティにオープンした「TeNQ」など、最近「宇宙」に関するイベントや施設がアツイ。

そんな宇宙ブームの中で見直されているのが、ゆったりと星空を眺められる「プラネタリム」だ。千葉県立現代産業科学館で12Kドーム映像による世界最高画質のプラネタリウムの上映が行われたり(期間限定で現在は終了)、五藤光学研究所が恒星9500個の固有の色を再現するプラネタリウムを開発したりと、日本各地で盛り上がりを見せている。

せっかく観るなら見ごたえのある場所で鑑賞したいもの。そこで、プラネタリウム製作の第一人者で「MEGASTAR」シリーズの開発者でもある大平貴之さんにおすすめの国内施設を聞いた。

●1位 名古屋市科学館(愛知県)
「世界最大となる直径35mのドームに、『ユニバーサリウムIX型』が映し出す星空の魅力は、針で突いたようなリアルな鋭い星像。肉眼で見られる9100個の恒星の正確な位置と明るさ、日々の惑星の動き、月の満ち欠けなどを忠実に再現しています。高クオリティの映像と充実の生解説は、総合力で国内ナンバーワンですね」

●2位 日立シビックセンター(茨城県)
「大型館向けプラネタリウム『MEGASTAR-IIA』と日欧共同開発のデジタルプラネタリウム『UNIVIEW』との連動機能を駆使したプラネタリウム。両システムの特長を最大限に活用し、学芸員のオリジナル作品を上映しているのが特長です。抒情的なものあり、前衛的なものありの数々のプログラムは、他では味わえない魅力です」

●3位 かわさき宙と緑の科学館 サイエンスプリン(神奈川県)
「僕が子どもの頃に通っていた施設で、プラネタリウム開発の夢を膨らませた原点。最新鋭機『MEGASTAR-III FUSION』によって、リアルな星空を投影しています。月に2回上映している世界最新鋭の投影技術を使ったFUSION特別プログラムは、これまでのプラネタリウムでは表現できなかった風景と星空の融合を体験できます。学芸員によるこだわりの生解説も魅力です」

●4位 明石市立天文科学館(兵庫県)
「現在活躍しているプラネタリウムとしては日本で最も古い、カール・ツァイス・イエナ社(当時は東ドイツ)製のプラネタリウムが特徴。来館者の反応に合わせ、ベテラン解説員が投影機を手動で操作しながら星空を案内しています。昔懐かしい雰囲気の投影機が映し出す星空のもと、語りかけるような生解説に、きっと心が癒されるはず」

●5位 葛飾区郷土と天文の博物館(東京都)
「世界有数の機能を備えたデジタルプラネタリウム『スカイマックスDS2-R2』を導入しています。この施設のすごいところは、学芸員が創意工夫を詰め込んだオリジナル番組を企画・制作して上映し続けているところ。各プログラムに根強いファンがいます」

さらに、大平さんによれば、海外にも革新的なプラネタリウムがあるという。

「アメリカ・ニューヨークにある『ヘイデン・プラネタリウム』は、デジタルプラネタリウムに革命を起こした施設です。2000年にリニューアルオープンした際に上映された『Passport to the Universe(宇宙へのパスポート)』は、これまでのプラネタリウムの常識を覆す3次元の壮大な宇宙飛行を再現し、観客の度肝を抜きました。また、エストニア・タルトゥの『アハー・サイエンス・センター』にある世界初の光学式360度全天球プラネタリウムは、透明な強化ガラスで作られた床の下にまで星空とデジタル映像を投影。まるで宇宙空間に浮かんでいるような感覚を味わえます」

まずは国内のおすすめ施設をめぐり、ゆくゆくは海外のプラネタリウムを体験する旅をしてみたい!
(田島里奈/ノオト)

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