次世代配信サービスが若いファンの心をホールド!

「プロレス女子」急増でブーム再来

2015.01.31 SAT


新日本プロレスワールドの発表会見では棚橋弘至、真壁刀義、オカダ・カズチカの3選手も参加。新日の坂口征二相談役らは定額999円のポーズを
プロレス人気が再び盛り上がりを見せている。なかでも新日本プロレスは、棚橋弘至、オカダ・カズチカ、中邑真輔など個性的なレスラーが人気を獲得。今年1月4日、東京ドームで行われた「WRESTLE KINGDOM 9 in 東京ドーム」には3万6000人の大観衆を集めた。

かつてのプロレス人気は、テレビ放送が下支えとなってきた。街頭テレビの力道山に始まり、ジャイアント馬場、アントニオ猪木、長州力や初代タイガーマスクらが活躍したころは、ゴールデンタイムで20%台の視聴率をたたき出していたものだ。ところが、現在は地上波でのレギュラー放送はテレビ朝日のみ。しかも、土曜日とはいえ、深夜の3時台の放送ともなれば、とても“盛り上がっている”とはいえない。

しかし、新日本プロレスは新たなメディアでその人気ぶりを証明している。その名も「新日本プロレスワールド」。昨年12月にテレビ朝日と新日本プロレスが立ち上げた動画配信サービスだ。月額999円で、試合のライブ映像はもちろん、新日本プロレス45年分の試合映像が見放題。さらにオリジナルのドキュメンタリーやプロレス好き著名人の書き下ろしコラム、試合リポートなどが楽しめるという、まさにマニア垂涎のコンテンツだ。

しかし、毎月1000円弱を支払うファンがそれほどいるのか? と思われる方も多いだろうが、なんと配信開始から約50日で会員登録2万人を突破してしまった。こうなるとプロレスは一部マニアックなファンが楽しむだけのものではない。事実、カープ女子ならぬ“プロレス女子”と呼ばれる女性ファンが急増。男性ファンもオヤジだけでなく、若い世代が会場を埋め尽くしている。つまり、「新日本プロレスワールド」の成功は、若いデジタル世代のハートをきっちりとつかんだことの証明ともいえるのだ。

1980年代の猪木や長州に熱狂した、現在のオヤジプロレスファンも、かつてほどではないにしても、やはりプロレスを見れば“たぎる”ものがある。今の若い人たちも今後何十年とプロレスに惹かれ続けていくはず。新日本プロレスは、映像配信で長期戦略にも成功したといえるかもしれない。

さて、その「新日本プロレスワールド」では、会員2万人突破記念としてオカダ・カズチカ選手のドロップキック10連発映像を無料で公開。さらに2月14日(土)に仙台で行われる「THE NEW BEGINNIG in SENDAI」を初の完全独占LIVE配信するという。

地上波テレビに加えて新たなメディアとタッグを組み、プロレス人気を新しい形で確立した新日本プロレス。それでも「しょせんプロレスだろう?」などと疑り深いアナタ、まずは無料配信中のオカダのドロップキック10連発映像を見てごらんなさい。子どものころのように「スッゲー!」と叫んじゃうから。
(田村友二)

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