今年はまれにみる大混セ!優勝するのはどのチーム?

歴代「大混戦ペナントレース」3選

2015.08.21 FRI


ちなみに今年は、8月20日終了時点で首位阪神から5位DeNAまでが6ゲーム差! 秋に笑うのは!? 写真/PIXTA
今年のプロ野球、セ・リーグが大変なことになっている。一時期は全チームが借金を抱えたり、首位から5位までがなんと0.5ゲーム差になったりしたことも。過去80年のプロ野球の歴史を振り返ってもさすがにここまでの大混戦は例がない。果たしてどんな結末になるのだろうか。その参考になるのかどうかはわからないが、過去の大混戦シーズンの例をいくつか紹介しよう。

●1992年セ・リーグ 野村ヤクルトと“暗黒”阪神が大躍進!
名将・野村克也氏が監督に就任して3年目のヤクルトが優勝を飾った1992年。8月まではヤクルトが他球団を引き離していたが、9月に引き分けを挟んで9連敗を喫するなど大失速。一方で亀山 努、新庄剛志など若手が台頭した“亀新フィーバー”で盛り上がる阪神が、9月に7連勝をあげて一気に首位に躍り出た(9月13日)。さらにここに前年の覇者・広島や巨人も絡んで大混戦に。ともに下位に低迷する時期が長く、“弱小”とされていた2チームの躍進が、ペナントをアツくしたかたちだ。

結局、10月頭に首位阪神との直接対決に連勝したヤクルトが首位を奪回し、10月10日に14年ぶりの優勝を果たす。シーズンが終わってみれば、4位の広島までわずか3ゲーム差だった。なお、日本シリーズでは王者・西武ライオンズ相手に3勝4敗で惜しくも敗れている。

●1989年パ・リーグ 10.19の雪辱を果たしたブライアントの4連発
シーズン序盤は球団買収1年目のオリックスが快進撃。6月30日の時点で2位近鉄に8.5ゲーム差をつけていた。しかし、夏場以降近鉄と西武が猛追。9月16日には西武が逆転で首位に立つ。近鉄は二度も自力優勝が消滅するピンチに見舞われながら踏みとどまった。

そして10月12日の近鉄対西武ダブルヘッダー。今も語り草となっている、ブライアントの4打席連続ホームランで近鉄が2連勝して、ついにマジック2が点灯。結局10月14日にそのまま優勝し、前年の“10.19”(ダブルヘッダーで2連勝すれば優勝だった)の雪辱を果たしている。終わってみれば首位近鉄と2位のオリックスはゲーム差なし、3位西武までも0.5差というまれに見る大混戦だった。

日本シリーズでは近鉄が巨人相手に3連勝するも、その後4連敗で敗れている。加藤哲郎投手(近鉄)が「巨人はロッテより弱い」と発言したとされ騒動になったのも、この年の出来事だ。

●1973年セ・リーグ 最下位まで6.5ゲーム差の混戦から…巨人V9
圧倒的な強さで優勝し続け、8連覇を達成していた巨人だったが、V9最終年となる1973年は大苦戦。序盤から勝率は5割を大きく割り込み、首位中日に大きく水を開けられていた。ところが、8月後半から調子を取り戻し、9月序盤に首位に立つと、この月12勝7敗の快進撃。しかし、V9阻止を狙う阪神も9月後半の7連勝などで巻き返し、10月10日の巨人戦で勝利してついに首位に立つ。阪神は、残り2試合のうち1試合勝てば優勝というところまで持ち込んだのだ。

しかし、その2試合とも連敗して阪神は優勝を逃し、巨人がV9を達成。甲子園での最終戦では、阪神ファンがグラウンドになだれ込み、巨人ナインに襲いかかるという事件まで起きてしまった。ちなみにこの1973年、首位から最下位までのゲーム差はわずか6.5。セ・リーグのペナントレース史上最もゲーム差の少ないシーズンだ。

今シーズンのセ・リーグもまだまだわからない。果たしてどんな結末が待っているのか…。各チームのファンの眠れぬ日々は、しばらく続きそうだ。
(鼠入昌史/Office Ti+)

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト