作家・中原昌也が推す「新宿の裏路地グルメ」

雑居ビルに!?ネオン街の激ウマ麻婆

2015.12.03 THU

有名人推薦!癒しの深夜めし


辛さはもちろん、うまみとコクが絶妙な麻婆豆腐は、ご飯やビールとともにお楽しみあれ。本店のほかに2号店、横浜店もある 川香苑/住所:東京都新宿区歌舞伎町1-16-12蓬麻ビル2F/電話:03-5272-2118/営業時間:17:00~翌3:00 (平日) 11:00~14:30、17:00~翌3:00(土)
夜中、無性にご飯が食べたくなること、ありませんか? そこで、深夜営業の行きつけの良店をレコメンドしていただくべく、今回話を伺ったのは中原昌也さん。

音楽や小説、イラストなど、ジャンルを問わず幅広く活躍する中原さんは、実は新宿・ゴールデン街の“住人”でもあり、『いまこそ行きたい!新宿ゴールデン街』(JG MOOK刊)では街への愛をたっぷりと語っている。それだけにイチ押しのお店はやはり、新宿。

「川香苑(せんこうえん)は本格的な四川料理が食べられる店。僕はこの店の『麻婆豆腐』が好きで、知り合いの編集者や記者と一緒によく食べに行っていました。この店の『麻婆豆腐』は、舌が痺れるほど辛くて、思い出すと無性に食べたくなる味です」(中原さん)

中原さんのススメに従って、訪れたのはネオンきらめく新宿。歌舞伎町の入り口からほど近い場所に位置する川香苑は、雑居ビルの2階に店を構えている。歌舞伎町、雑居ビル…映画『新宿鮫』のようなディープな雰囲気が脳裏をよぎるものの、入ってみると小ぎれいな店内に期待を裏切られた(ホッとした)。さて、店員さんの案内で席に着くや、麻婆豆腐(1080円)とご飯の大盛り(400円)を早速オーダー。

ほどなくして運ばれてきた麻婆豆腐は、赤々とまるで“地獄池”の様相を呈している。う~ん、こりゃ辛そうだ! 一方で香ばしい香りを漂わせており、いやが上にも期待感が高まる。

「いただきます!」

麻婆豆腐は脳天を突き抜ける辛さを想像していたが、そこまでの辛さではない(あくまで私見だが)。とはいえ中国の山椒=花椒(ホアジャオ)の舌が痺れるような刺激と、唐辛子のほどよい辛みは、いずれも華やかに感じられる。トウチ(黒大豆を使った調味料)によるものとおぼしき塩気は強く、単品より白米と組み合わせるのが良さそうだ。辛さと塩気に加え、コクとうまみもたっぷり感じられる。全体的に濃厚だが、シャキシャキとしたネギの食感がほどよいアクセントとなり、最後まで飽きずに完食できた。

もちろんメニューはほかにも様々あり、中原さんによると「チャーハンもおいしい」とのこと。さらにウサギやカエルなど、珍しい食材を四川流の調理でクセなく食べさせてくれる。

営業時間は午前3時まで。ひとりメシはもとより、お酒のシメにもいいだろう。もちろん中原さんのように、ゴールデン街の夜と組み合わせるのも、新宿らしい楽しみ方。興味のある人はぜひご賞味あれ!
(吉州正行)

■有名人推薦!癒しの深夜めし 第5回

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  • 中原昌也

    1970年東京都生まれ。小説家、映画評論家、随筆家、音楽家、イラストレーターなどとして多岐にわたって活躍している

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