「まんが日本昔ばなし」のような日本の原風景に出会う

春にお勧め「日本で最も美しい村」

2016.02.24 WED


鮮やかな緑に包まれる5月には、街の真ん中を鯉のぼりが泳ぐ中之条町伊参地区

「まんが日本昔ばなし」のような日本の原風景に出会う



4月には桜吹雪の舞う景色、5月には空の青と山の緑が映る水田を眺めることができる日本の里山。懐かしい気持ちになるような日本の原風景に会いにいくことで、忙しい日々で溜まった疲れを解消することができるかもしれない。

人の営みが作り出した景観や文化が息づく町村を公募・審査し、“日本で最も美しい村”に認定する活動を行っているNPO法人「日本で最も美しい村」連合。そこに加盟している町村のなかでも、“美しい”“心に沁みる”などの非日常感覚を味わえる風景に出会える村をご紹介しよう。

●1)中之条町伊参(いさま)地区(群馬県・吾妻郡)
東京からの所要時間:2時間30分
豊かな自然と、古くからある建物の趣から、多くのドラマの舞台に使われている中之条伊参地区。中世に武士の間で行われていた闘茶(茶の味を飲み分けて勝敗を競う遊び)が伝承されているなど、文化の保全にも積極的だ。近隣の中之条町六合も、美しい村として認定されている。貴重な高山植物の宝庫である「芳ヶ平湿地群」へは、ワタスゲやミズバショウが咲き誇る5月ごろに訪れるのがおすすめ。

●2)南木曽町(長野県・木曽郡)
東京からの所要時間:4時間
4月中旬の南木曽町では、天白公園の高台に群生する6種類のミツバツツジ約400株が鮮やかなピンク色の花を咲かせる。地元の農産物・ツツジ苗などが販売される「なぎそミツバツツジ祭り」(4月9日~17日)の期間中に訪れるのがおすすめ。また、江戸時代から続く宿場町を守るために「妻籠宿保存条例」が制定されるなど、町と住民が一体となって町並み保存に取り組んでいる。

●3)高山村(長野県・上高井郡)
東京からの所要時間:3時間30分
村内には樹齢100年以上と推定されるしだれ桜が約20本点在し、春には一本桜として美しく咲き誇る。平成17年からは、村の気候と土壌条件に合うワインぶどうの栽培など、地域の特色を生かす取り組みを行っている。

●4)大鹿村(長野県・下伊那郡)
東京からの所要時間:4時間
大西公園に植えられた3000本の桜と、その背後にそびえる残雪の赤石岳が村の特徴的な風景。2時間程度のトレッキングが楽しめる二児山(ふたごやま)の遊歩道で、道路脇に残された雪を見ながら早春のトレッキングを楽しむのもおすすめ。

●5)小川村(長野県・上水内郡)
東京からの所要時間:3時間30分
8000本ほどの桜の木を有する小川村からは北アルプスを一望でき、黄色い菜の花とのコラボレーションは最高である。また村内のいたる所で売られている、名産のおやきの食べ歩きをするのも楽しみ方のひとつ。

●番外編1・九州)南小国町(熊本県・阿蘇郡)
放牧してある牛馬のエサや、冬の間の飼料のための干し草の原料となる草原は、1000年もの間受け継がれてきた“野焼き”の文化によって守られている。野焼き後には真っ黒になる山々も、春の訪れとともに緑が芽吹いて美しい景観を見せてくれる。

●番外編2・四国)上勝町(徳島県・勝浦郡)
「ゴミゼロ」運動や「葉っぱをお金に換えるビジネス」など地域活性化の成功事例が話題を呼び、いまや全国でも屈指の元気な町として知れ渡っている。新しい取り組みに積極的な風潮と昔ながらの風景が混在する空間を訪れてみてはいかがだろうか。

のどかな風景のなかをドライブすることは、心と身体のリフレッシュにぴったり。この春は、日本の原風景を堪能してみては?
(前川有香/verb)
  • ミツバツツジが美しい南木曽町
  • ワインの原料となるぶどう畑の様子。高山村で見えるのは長野県らしい広々とした風景だ
  • 桜が咲き誇る時期は特に美しい大鹿村
  • 日本アルプスには菜の花がよく似合う…小川村の絶景
  • 日本とは思えないのどかな風景が広がる南小国町
  • 景観保全を重視し、丸みを帯びた形で残される上勝町の「八重地の棚田」

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