今からやれば”超人五種”王者も夢じゃない!?

奥深さが魅力!超人スポーツの世界

2016.02.19 FRI


「キャリオット」。自分の体が乗る台車(車いすなど)とモーターが離れているため、“ドリフト走行”もできるとか
「超人スポーツ」というものがある。なんでも、人間の身体能力や感覚を拡張する“人間拡張工学”を応用したスポーツなのだとか。…と言われても、正直ピンと来ない。具体的にはいったいどんな競技なのだろうか。というわけで、超人スポーツ協会の南澤孝太理事に話を聞いてみた。

「超人スポーツとは、ひとことで言えば“いつでもどこでも誰もが楽しめるスポーツのことです。VR(バーチャルリアリティ)や道具を使うことで、年齢や性別、障がいの有無などにかかわりなくみんなが一緒に体を動かせる。それがコンセプトですね。昨年10月に第1回超人スポーツEXPOを開催し、すでにいくつか競技も考案されているんですよ」

ならば、ということで実際に“超人スポーツ”を体験させてもらうことにした。まずチャレンジしたのは、古代オリンピックの戦車競走にヒントを得たという「キャリオット(R)」。

「ワンホイールモーターに手綱をつけて引っ張られながら前に進むという競技です。ルールはまだできていないんですが、レースをしてもいいしアクロバティックな技を繰り出してもいいし、いろいろな可能性があると思います」(超人スポーツ「キャリオット(R)」開発チーム・上林功さん)

要は、車輪付きの台車やイスに自身が座り、それをモーター付き一輪車が引っ張るという、一見簡単そうな競技だ。しかし、実際にやってみると意外と奥が深い。手綱を引っ張りすぎると一輪車が前に進まないし、かといって緩めると今度は自分が進まない。さらに、手綱を左右に引いてハンドリングするのだが、一輪車だけが曲がって自分が取り残される…なんてことも。基本は単純だがやってみると難しさもある。まさに“誰でも楽しめる”というコンセプトにぴったりの競技だった。

続いて体験したのは「バブルジャンパー」。

「足に跳躍力をアップするジャンピングシューズを装着し、上半身にはバブルサッカーのバブルをかぶる。そして相手と体をぶつけあって押し倒したほうが勝ち!というとてもシンプルな競技です」(チームBJ・藤山晃太郎さん)

しかし、シンプルと言いながらもかなり難しい。そもそも、ジャンピングシューズをつけるとまともに歩くこともできないのだ。高さがあるので転ぶと怪我のリスクもある。ハッキリ言ってかなり怖い…。

が、バブルをかぶると気分が一変。転んでも体が守られるので恐怖感が和らぎ、まさに自分の体が拡張したような感覚になるのだ。派手にぶつかって転んでも(あまり)痛くないし、まさに“超人”になった気分!

既存の道具を組み合わせるだけで新しい競技を生み出すのも超人スポーツならではなのだ。

今回体験したこの2つ。どちらも簡単に始められるだけでなく、奥深さも兼ね備えた魅力的なものだった。

「ただ、今はルール整備などの初歩段階。新しい競技のアイデアも必要ですし、より安全で楽しい競技にするためには用いる道具の“技術開発”も欠かせません。実は、この新しい競技を考案したり、技術開発をしたりすることも超人スポーツのキモ。実際のプレイヤー以外にも、様々な人がコミットする可能性を持っているのが超人スポーツなんです。だからもっとたくさんの人に参加してほしいですね」(前出・南澤さん)

いずれはオリンピック種目の“近代五種”よろしく、“超人五種”をつくるという夢もあるとか。今からはじめれば、もしかすると“超人五種世界チャンピオン”になれるかも!?
(鼠入昌史/Office Ti+)

  • 「バブルジャンパー」は、見た目も派手な“超人格闘技”。ただ、ジャンピングシューズに慣れるのがちょっと大変かも…

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