都内で最も古い木造駅舎、「関東の駅100選」にも選出

原宿駅改修、90年の歴史ある駅舎に「壊さないで」の声

2016.06.12 SUN

噂のネット事件簿


原宿駅の乗降客は1日約7万人。改修は必至の状況だが…… 写真:hiroshi / PIXTA(ピクスタ)
東京五輪に向けた駅の改良工事計画により、JR山手線の「原宿駅」が建て替えられることが発表。おなじみの木造駅舎が保存されるかは未定だといい、壊されるのではないかと、これに反対する声が寄せられている。

JR東日本は6月8日、原宿駅を含む3駅(千駄ヶ谷駅・信濃町駅)の改良工事計画を発表。原宿駅は国立代々木競技場に近いほか、建物の老朽化や通路の狭さなどが懸念されている。現在は、山手線内回り・外回りの乗客がともに1本のホームを利用しているが、改良後は、これまで正月のみ利用していた臨時ホームを外回り専用ホームにし、内回り・外回りそれぞれの専用のホームができるとのこと。さらに、現駅舎に隣接する形で、線路及びホーム上には2階建ての駅舎が新設されるという。

原宿駅が人であふれ返る様子を見たことのある人は少なくないだろう。お世辞にも広いとはいえない構内は、買い物客や外国人観光客、修学旅行生らで一日中ごった返しており、トイレの行列は今やおなじみの光景。安全性、利便性を考えれば、改修・新駅舎の建設は必至のように思われる。

しかし、新駅舎の建設を実施するうえで悩ましい問題がひとつある。それは、都内最古の木造駅舎である、現駅舎の存在だ。とんがり屋根が印象的な西洋風の建物で、1924年に建設された90年以上の歴史を持つ、由緒ある建築物。「関東の駅100選」にも選ばれており、親しみを持っている人は少なくない。

朝日新聞の記事によれば、JR東日本の冨田哲郎社長は「(現駅舎の取り壊すかどうかは)地元の皆様や渋谷区の意見もうかがい、検討したい」としているが、未定の状態だ。

それゆえ、ネットニュースなどで「原宿駅が建て替え」という情報を得たツイッターユーザーから、

「嘘でしょ…原宿駅はこのままで良いじゃんか…古さ故の味もあるだろうが……」
「えー、嫌なんだけど。 あのレトロな建物だからいいのに!」
「原宿駅、立て替え? レトロな雰囲気で 素敵な建物なのにな~ 代々木第一に行く時良く利用した想い出の駅だから ちょっと寂しい」(原文ママ)

とショックを受けたという声が多数あがっている。また、

「決めてないなら取り壊さない方向で調整してほしいもんだ」
「原宿駅立て替えは仕方ないとして現駅舎は残すべきだよねえ」
「原宿駅解体の危機 歴史のある建物を平然と壊す日本のやり方は本当にキライ 建て替えるとしても駅舎の保存を訴えたい」

と現駅舎の保存を訴える意見も多い。なお、新駅舎の新デザインも公開されているものの、

「新しいデザイン、パッとしないな~」
「え~?こんなんになっちゃうの?」
「こんな何処にでもあるような駅にされたらつまらんなぁ。あの小っちゃい木造の駅がいい。なんでも新しければイイ訳じゃない」

と、軒並み不評だ。

せっかくの“風情のある駅”の趣が失われることについては、反発を覚える人が相当数存在するよう。今回の改修計画は、東京五輪開催におけるひとつの目玉になりそうだ。
(金子則男)

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