1097個の「国宝」、あなたはいくつ見たことある?

日本人なら一度は訪れたい!「国宝の名城」5選

2016.08.24 WED


2016年7月現在、「国宝」に指定されている財物は1097件。そのなかには非公開の文化財も含まれる。当然のことながら、すべての国宝を目にできる人はごく一握りだろう。しかし、日本人に生まれた以上、できれば多くの国宝を目にしたいもの。見に行きやすい国宝といえば「城」ではないだろうか。各地の城の情報を集めたサイト「城めぐドットコム」の管理人・本岡勇一さんに、国宝に指定されている5つの城の見どころを教えてもらった。

●1)松本城


戦国の様相を色濃く残す五重六階の天守が特徴的な「松本城」
戦国の様相を色濃く残す五重六階の天守が特徴的な「松本城」
小笠原支族の島立貞永が深志城として築城後、石川数正・康長父子が現在の松本城天守を築城。昭和11年に国宝に指定され、昭和27年に再指定された。「黒い下見板張りの大天守や乾小天守の威容に、建て増しされた月見櫓の朱塗りの廻縁のバランスがよく、絵になります。雪を冠した北アルプスの遠景と水堀に映った天守群、この景色は他の追随を許さない美しさがあります」

所在地:長野県松本市丸の内4-1
入場料:大人610円、小中学生300円(ともに税込)、未就学児無料
URL:http://www.matsumoto-castle.jp/

●2)犬山城


要衝の地に建てられ、何度も戦乱を見てきた「犬山城」
要衝の地に建てられ、何度も戦乱を見てきた「犬山城」
天文6年(1537年)、織田信康によって築城。昭和10年に国宝に指定され、昭和27年に再指定。「小高い山の上にあり、木曽川の対岸から見る姿は中国のお城のイメージと重なるため、“白帝城”という別名もあります。天守の中央に施されたカーブを描いた屋根(唐破風)が特徴的。全国に見られる復興天守のなかには、犬山城を真似たものも少なくありません」

所在地:愛知県犬山市犬山北古券65-2
入場料:一般550円、小中学生110円(ともに税込)、未就学児無料
URL:http://inuyama-castle.jp/

●3)彦根城


全国区となったゆるキャラ「ひこにゃん」が待つ「彦根城」
全国区となったゆるキャラ「ひこにゃん」が待つ「彦根城」
天下を収めた徳川家康が、西国大名を抑える要の一つとして築かせた彦根城。昭和27年に国宝に指定。「金の装飾が施された三重構造の天守の優美なイメージと裏腹に、天守に至るまでのルートが巧妙に計算され尽くした構造で、戦う城の面影が色濃く感じられます。本丸御殿や玄宮園の美しい景色は、じっくり時間をかけて楽しめます」

所在地:滋賀県彦根市金亀町1-1
入場料:一般600円、小中学生200円(ともに税込)、未就学児無料
URL:http://www.hikoneshi.com/jp/castle/

●4)姫路城


白亜の大天守、小天守群を中心とした複雑な構造の「姫路城」
白亜の大天守、小天守群を中心とした複雑な構造の「姫路城」
豊臣秀吉が羽柴時代に3重の天守を築いた姫路城。昭和6年に旧国宝に指定され、昭和26年に天守群8棟が改めて国宝に指定された。世界文化遺産にも登録されている。「白い天守群は、ほかのお城とは一線を画す造形美があります。昨年完了した修理後、大天守の展示物が一掃され、木造天守としての構造美や歴史がさらに強調されました。木の温もりや重みが感じられるはずです」

所在地:兵庫県姫路市本町68
入場料:大人1000円、小学生~高校生300円(ともに税込)、未就学児無料
URL:http://www.city.himeji.lg.jp/guide/castle/

●5)松江城


黒い下見板張の外観を持つ天守が重厚な印象の「松江城」
黒い下見板張の外観を持つ天守が重厚な印象の「松江城」
関ケ原の合戦後、堀尾吉晴が孫の忠晴を助けて築城。平成27年に国宝に指定される。「城の正面にある大手門跡の規模から、早くも圧倒される松江城は、往時の立派な姿を想像させる威厳を随所に持つお城。まずは堀をぐるりと一周する堀川巡りで、周囲の古い町並みや今も残されている景観を楽しむことをおすすめします」

所在地:島根県松江市殿町1-5
入場料:大人560円、小中学生280円(ともに税込)、未就学児無料
URL:http://www.matsue-tourism.or.jp/m_castle/

●番外編)二条城


二条城の「二の丸御殿」。国内外から多くの観光客が訪れる
二条城の「二の丸御殿」。国内外から多くの観光客が訪れる
慶長6年(1601年)、徳川家康が西日本の大名に命じて築城させた城。昭和27年に二の丸御殿が国宝指定された。平成6年にユネスコ世界遺産に登録。「豪華絢爛な装飾が見事。二の丸御殿や唐門はもちろん、庭園を堪能しつつ、本丸隅の天守台上から全容を見下ろすことをおすすめします」

所在地:京都府京都市中京区二条通堀川西入二条城町541
入場料:一般600円、中高生350円、小学生200円(すべて税込)、未就学児無料
URL:http://www2.city.kyoto.lg.jp/bunshi/nijojo/

「お城における国宝と重要文化財の違いは、文化財保護法で定められた定義によって、国がどちらに指定するかどうか。歴史的価値や希少価値で分けられます。あくまでお城の現状に対する一つの指標です。それぞれに感動できるポイントがあるので、ぜひ全国のお城を訪問し、魅力を味わっていただきたいですね」

国宝の城で歴史を感じ、繊細な建築美にため息をつく。タイムスリップしたように日常を離れられる城巡りは、いいリフレッシュになりそうだ。
(有竹亮介/verb)

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