柔道や空手は入っているのになんで?

「剣道はなぜ五輪種目にないの?」で議論紛糾

2016.08.14 SUN

噂のネット事件簿


剣道が五輪競技になったことはないが、世界選手権が3年に1度開催されている。過去16回のうち、日本の優勝は15回 ※この画像はサイトのスクリーンショットです
世間はすっかりリオデジャネイロ五輪一色。日本選手団の連日のメダルラッシュに、日本中が大いに盛り上がっているが、ネットでは「剣道はなぜ五輪競技じゃないの?」という声が登場し、議論となっている。

議論のきっかけとなったのは、2020年の東京五輪で空手が正式競技として採用されたことだ。オリンピックで開催される競技は、毎回少しずつ入れ替わっており、リオ五輪では7人制ラグビーとゴルフが新たな正式種目に。東京五輪では、空手に加えて野球・ソフトボール、サーフィン、スポーツクライミング、スケートボードが追加種目として決まった。

するとツイッターには、

「空手がオリンピックいけるなら剣道もええやんか」
「柔道、空手、とオリンピック種目なってんからもうそろそろ剣道も入ってもいいんじゃない?」
「オリンピックにそろそろ剣道入れろや!」
「オリンピックに空手が、、 何故、剣道は入らぬのだ…」
「剣道もオリンピックの種目にならんかな? 団体戦とか盛り上がりそう」
「オリンピックで剣道やってたら絶対見るんだけどな…」

と、剣道も五輪種目に入れてほしいといった声があがった。

実は剣道界のなかからも、「剣道を五輪競技に」と提唱されたことはあり、昨年開催された剣道の世界選手権では、韓国の会長が五輪競技に採用されるよう各国に協力を要請した。しかし、国際オリンピック委員会(IOC)の承認を受けるためには、ルールの明文化などの“スポーツ化”は避けられず、日本の剣道連盟は五輪入りに消極的だとされている。剣道は、たとえ面や胴に竹刀を命中させても、「充実した気勢、適正な姿勢」の打突でかつ「残心があるもの(=攻撃の後に気を緩めていない状態)」でなければ有効と認められないなど、曖昧さが競技の肝でもあるためだ。

その“剣道のスポーツ化”に対しては、

「もし、剣道がオリンピック種目になった時は、剣道をやる価値がないと思うのでやめる」
「勝った選手が目に見えて喜んだりガッツポーズしたりしたらその場で勝利が取り消されたりするしね」
「結局オリンピックはスポーツの祭典で、武道の礼儀作法だったり精神を潰されるんだろうと思ってしまうと本当にやめてほしいよね」
「剣道、相撲がオリンピック種目にならない事を祈る。道の付く伝統競技は日本のルールで実施されない限り意味が無くなってしまう」

といった声も根強く、意見は割れている。ちなみに日本発祥の五輪競技は柔道のほか、自転車競技の中に「ケイリン」という種目があり、上述の空手を加えれば計3つ。剣道が五輪競技に入ればメダル獲得は大いに見込めそうだが、タイミング的には東京五輪を逃した時点で……という感もあり、現実的にはなかなか難しい?
(金子則男)

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