彦根城、佐渡金山etc.登録されて混雑する前に…

世界遺産を先取りする旅! 厳選スポット5選

2016.08.25 THU


鎌倉にある“出世稲荷”佐助稲荷神社。独特のビジュアルは外国人観光客にもウケそう?
写真/PIXTA(以下同)
日本には20件ある世界遺産。国立西洋美術館(ル・コルビュジエの建築作品)や軍艦島(明治日本の産業革命遺産)などが登録されたことは記憶に新しい。だが、世界遺産に登録された途端に多くの観光客が訪れて大混雑…という話もよく聞く。そこで、この連休シーズンは、「間もなく世界遺産に登録される可能性がある名所を先取りする旅」に出てみてはどうだろう。『日本の世界遺産』(彩図社)の編集者である吉本竜太郎氏に、世界遺産暫定リスト(このリストへの記載から審議を経て、正式に登録となる)に記載されているなかからオススメの5カ所を選んでもらった。


●古都鎌倉の寺院・神社ほか(神奈川県)


「日本初の武家政権である鎌倉幕府が成立した地であり、源氏の守り神・鶴岡八幡宮や鎌倉大仏など、観光資源の宝庫。『鎌倉なら行ったことある』という人も多いかもしれませんが、頼朝を出世させた『出世稲荷』である佐助稲荷神社や、足利尊氏の直筆文字が残されていて、中世の時がそのままストップしているような『覚園寺』など、有名スポット以外にも見所は多いので、気軽に『世界遺産先取り』をするにはぴったりの場所かも」

●彦根城(滋賀県)


彦根城
「マスコットキャラクターの『ひこにゃん』で一躍有名になった、琵琶湖を臨む城です。井伊直政(徳川家康を支えた四天王のひとり)の息子・直継によって、20年の歳月をかけて築かれました。城下にある大名庭園『玄宮園』も見逃せませんよ。2017年には、直政の養母・直虎を主人公としたNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』が放送され、大人気になることが予想されます。のんびり見学するなら今のうち!」

●金を中心とする佐渡鉱山の遺産群(新潟県)


佐渡鉱山
「新潟県の佐渡島は、古くから砂金が採れる『金の島』として知られ、確認されている金山・銀山だけでも40を超えています。16世紀半ばに開発が始まってから、平成の世まで実に400年以上にわたって採掘が続けられました。一見すると地味な印象ですが、相川金銀山の選鉱場(鉱物を選り分ける施設)など、大規模で迫力のある施設が多く残っており、坑道内部の探検もできるなど見所満載です」

●宗像・沖ノ島と関連資産群(福岡県)


宗像
「九州の玄界灘に浮かぶ沖ノ島は、古代日本で長きにわたり航海安全を祈願する祭祀が行われていた、神聖な島です。その信仰が大島、そして九州本土へと広がり、沖津宮(おきつぐう)・中津宮(なかつぐう)・辺津宮(へつぐう)からなる宗像大社が成立しました。気軽に行けるのは九州本島(福岡県・宗像市)にある辺津宮で、ここでは沖ノ島から出土した鏡や刀剣など貴重な国宝が展示されています。信仰対象である沖ノ島はその性質ゆえいまだに女人禁制で、男性でも、立ち入りが許可されるのは1年に1回のみ。普段は大島の中津宮遥拝所から島を望むことができます」

●長崎の教会群とキリスト教関連施設(長崎県)


長崎の教会
「外国からの日本の玄関口だった長崎は、1549年に伝来したキリスト教の最大拠点となりました。しかし時の為政者による禁教令によって、信者たちは耐え忍ぶ日々を送ることになるのです。日本二十六聖人(豊臣秀吉の命で処刑されたカトリック殉教者)のために建てられた大浦天主堂などが、波瀾万丈な日本のキリスト教史を伝えています。各地に点在する教会は外見も大きさもそれぞれ個性的。お気に入りの教会を探してみては?」
(世界遺産暫定リスト記載の教会群の見学は事前予約が必要となるので注意)

日本の歴史を感じさせてくれる「暫定世界遺産」。世界的に有名になる前に、先取りしてみては?

(熊谷彩香/かくしごと)

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