格闘界にヘッドハンティングの嵐

K-1 vs PRIDE、選手争奪全面戦争が勃発中!

2004.07.01 THU

K‐1とPRIDEの選手争奪戦が現在熾烈を極めている。しかし、その一方で肩の力が抜ける場面がここ最近展開されているので、面白くて仕方ない。

今年4月、PRIDE・GPの会場で元K‐1王者のマーク・ハントが移籍の挨拶をしたのだが、その内容は「戦いのリングはたくさんあるが、男なら頂点を目指さなければならない。私はPRIDEで戦いたい」という非常にK‐1を意識した刺激的なもの。しかし、格闘技ファンは半笑い。なぜなら、ハントの手にはカンペを貼ったパンフが握られ、彼はそれをただ棒読みしただけだったのだから。

だが、ハントの株はこれで上がった。「夢は大金持ちになって利子だけで暮らしたい」と常々語るゴキゲンな南国気質の彼。たいした文章量でもないのにまったく覚える気がない姿勢が、日ごろの言葉に偽りのない正直なグウタラだと喝采されたのだ。

K‐1時代のハントは、ノー天気なキャラクターと、試合になればノーガードで殴り合って相手をブッ倒すタフさが愛されていた。ミルコ・クロコップにしても、K‐1時代に培った打撃の力を生かし、総合格闘技に新しい戦い方を提示したから “無冠の帝王”と怖れられているのである。

引き抜き合戦と騒がれるK‐1vsPRIDEの興行戦争だが、移籍したからといって好待遇を約束されたわけではない。生き残る選手は独自の得意技と、強烈なキャラクターを持っているのだ。これは一般社会にも通用する真実なのではないだろうか?

ちなみに外国人プロモーターの中にはK‐1からPRIDEに選手を引き抜きながら、最近再びK‐1に近づいた図々しい男がいる。しかも彼は、新日本プロレスvsK‐1の対抗戦時にK‐1側のセコンドとしてリングに上がり、K‐1関係者とともに勝利を喜ぶようなしたたかな男なのだ。

このように、格闘技のリングには現代を生き抜く骨太の知恵まで詰まっているのである。 

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト