若手プロアスリートの就学事情

16歳Jリーガー、森本は高校へ通っているの?

2004.07.15 THU

横浜F・マリノスの優勝で幕を閉じたJリーグ1stだが、話題という点では最年少記録を次々と塗り替えた16歳のJリーガー、森本貴幸(東京V)が一番だった。

この森本、デビュー戦の時点では川崎市立平中学校に在学中の中学生。もちろん3月には同校を卒業した。一般的に考えれば現在高校1年生だが、高校へは進学したの? という疑問が浮かぶ。実は森本は4月から東京にある東海大望星高校に在学している。とはいっても、同校は全日制や定時制ではなく、単位制。プロ選手としての活動に極力支障が出ない進学先を選んだといえる。

森本に限らずJリーグのクラブユース育ちの選手は単位制の高校を選ぶ場合が多い。あの稲本潤一も向陽台高校という大阪の単位制高校に編入し無事卒業した。向陽台高校は学年やクラスという概念がなく、時間割を自分で決定できる、まあ、いわば大学のような高校。サッカー以外でも17歳のプロテニス選手、不田涼子が在籍している。ちなみに先頃、ウインブルドンで初優勝を飾った17歳のシャラポアは、世界中どこにいても授業を受けられるインターネットハイスクールで学んでいると聞く。

競技に専念する時は専念し、オフを利用して学校に通う。このような選手たちは、これまで学校の部活動がメインだった日本のジュニアスポーツ界に一石を投じてくれる。例えば文武両道を掲げるスポーツ強豪校のなかには、実際には文武別道、つまり進学クラスと部活動を重視したクラスは別扱いといったケースもある。それに比べれば彼らの方がよっぽど健康的だ。

かつてユース出身、G大阪の宮本恒靖はトップチーム昇格と同時に同志社大学経済学部に現役合格。4年間では無理だったが見事卒業を果たした。宮本は大学進学の理由を「サッカーを辞めた時のことを考えて。それにいろいろなことを吸収したかったから」と後に語っている。これこそ真の文武両道だと思うのだが…。

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